札幌市教委 6年度食物アレルギー 16・3%、2万1千人 果物が小・中共に半数近く(札幌市 2024-07-25付)
札幌市教委は、6年度学校給食における食物アレルギー対応の状況をまとめた。食物アレルギー症状のある児童生徒数は2万1020人で、全体に占める割合は16・3%。前年度と比べ0・9ポイント増加した。アレルギーの原因となる食品は小・中学校共に果物が最多で、半数近くに上った。
小・中学校における食物アレルギー症状のある児童生徒数は、小学校が15・9%の1万3544人、中学校が17・1%の7476人。前年度と比較すると、小学校で0・7ポイント、中学校で1・2ポイント増加した。
学校給食で食物アレルギー対応が必要な児童生徒数は、小学校で2・9%の2490人、中学校で2・5%の1115人だった。
学校給食での対応として、給食で使用している食材について情報提供している児童生徒数は、小学校で194校の1981人(2・3%)、中学校で96校の907人(2・1%)となった。
牛乳アレルギーで飲用を中止しているのは、小学校で169校の522人(0・6%)、中学校で79校の263人(0・6%)に上った。
献立内容によって主食や副食を持参しているのは、小学校192校の1601人(1・9%)、中学校94校の642人(1・5%)。過度の症状のため毎日弁当を持参しているのは、小学校で61校の93人(0・1%)、中学校で24校の33人(0・1%)となった。
除去食の対応は、小学校178校の699人(0・8%)、中学校85校の290人(0・7%)に対して実施。代替食の対応を実施しているのは、小学校134校の323人(0・4%)、中学校67校の149人(0・3%)だった。
食物アレルギーの原因となる食材は、小中共に果物が最多で、小学校が5738人(42・4%)、中学校が4228人(56・6%)。次いで、卵、魚卵などが挙がった。
市教委は、食物アレルギー症状のある児童生徒数の増加などを受け、学校給食における食物アレルギー対応の手引の改訂作業に着手。対応体制の充実を図る考えだ。
(札幌市 2024-07-25付)
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