稚内南小　建設産業団体出前授業　防災勇者になろう！　ボードゲーム通し意識高揚

（学校 2024-09-10付）

建設コンサルタンツ協会の防災出前授業

　【稚内発】稚内市立稚内南小学校（三野宮誠一校長）で５日、建設コンサルタンツ協会北海道支部による防災出前授業が行われた。同支部が開発した教材「防災勇者」を活用しながら、防災意識の向上と社会資本整備の重要性について理解を深めた。

　支部では、東日本大震災を教訓に、子どもが楽しく遊びながら防災について学ぶことができる教材「防災勇者」を開発。プレーヤーが「地滑り」「津波」などの災害カードを「津波防潮提」などの防災対策カードで退治しながらゴールを目指すボードゲームとして、道内の小学校などに寄贈している。

　一方で「活用方法や遊び方が分からない」などの意見が上がったことから、協会員がそれぞれ学校を訪問。直接指導しながら子どもの防災意識高揚に寄与している。

　当日は、同校３年生約６０人が対象。うち３年１組では２８人の児童が参加した。

　児童は「津波だからこれで倒せる」などと笑顔でゲームを楽しみながら防災意識の高揚を図った〓写真〓。

　事業推進委員会の若林理委員長は、防災における二つの柱として「皆さんの生活に欠かせない社会資本整備とみんなが防災意識を持つことも非常に重要」と呼びかけた。

　若林委員長は「災害が発生した際に行動できる意識を持ってほしい。防災に興味・関心を持つきっかけになってくれれば」と話した。

(学校 2024-09-10付)