札幌市教委　幼児教育振興へ　ポータルサイトを開設　市内５園体制で１１月中旬

（札幌市 2024-09-13付）

　本年度、札幌市立幼稚園４園が閉園し、７年度から５園体制となる。これに伴い札幌市教委は、引き続き市内１０区における幼児教育の振興を図る体制整備を進めている。その一つとして、幼児教育に関する情報をまとめたポータルサイトを１１月中旬に開設予定。市立幼稚園の教育活動、子育ての支援に関する情報などを幅広く発信する考えだ。

　市教委は、２年度に策定した「市立幼稚園の今後の在り方に関する方針」に基づき、市立幼稚園９園を再編する。

　ひがしなえぼ幼稚園（東区）、あつべつきた幼稚園（厚別区）、もいわ幼稚園（南区）、手稲中央幼稚園（手稲区）の４園を本年度末で閉園。７年度から、中央幼稚園（中央区）、白楊幼稚園（北区）、きくすいもとまち幼稚園（白石区）、かっこう幼稚園（豊平区）、はまなす幼稚園（西区）の５園体制となる。

　これまで９園が「研究実践園」として果たしてきた「研究」「研修」「教育相談・支援」「保護者等啓発支援」「幼保小連携の推進」の五つの機能を引き継ぎ、７年度以降も市内１０区における幼児教育の振興が図られるよう、市教委と市立幼稚園は現在、体制整備に向けた様々な取組を進めている。

　その一つとして、１１月中旬にポータルサイトを開設予定。幼児教育の重要性や市立幼稚園の教育活動、子育て支援に関する情報などを市民や保護者に広く発信していく考えだ。

　幼児教育の質の向上に向け、教職員向けの研修や保護者・市民への啓発事業も推進。６日に教職員向けの幼児教育センター講演会を開催し、今日的な課題である帰国・外国人幼児への指導のポイントに関する講演を行った。保護者・市民向けには、市幼児教育講演会の動画をユーチューブで限定配信中だ。

(札幌市 2024-09-13付)