網走市教委 網走呼人小中に 小規模特認校制度を導入 学校見学・説明会開きPR(市町村 2024-09-24付)
呼人小中学校小規模特認校説明会
【網走発】網走市立呼人小中学校(神田秀樹校長)と網走市教委は17日に同校で、7年度から市立小・中学校として初めて小規模特認校制度が導入されることに伴い、学校見学会・説明会を開催した。授業参観や説明会を通して、呼人小中学校への通学方法や小規模校のメリット・デメリットなどを共有した。
小規模特認校制度は、少人数ならではの教育の良さを生かした特色ある教育活動を行う学校として、市が特別に指定する制度。趣旨や入学要件を踏まえ、同校への入学を希望する場合、居住地の学区にかかわらず同校への通学が可能になる。
当日は、同校から神田校長と我妻孝史教頭、市教委から北村幸彦学校教育部長と里見達也参事のほか、地域住民ら15人が参加した。
はじめに、授業参観や校内施設の見学などを行い、同校の様子を確認した。
続いて説明会を実施。神田校長は、通学においてはバスではなく保護者による送迎が必要なこと、募集人数は1学年につき原則10人までであること、特性のある子でも転入学が可能であることなどを説明。このほか、あくまで学習指導要領に基づいた教育を行うことや、特認校制度を使って呼人小に通った場合でも、呼人中以外の中学校に進学が可能であることなどを共有した。
つぎに、市教委が小規模特認校への特認入学に係る募集について説明。募集期間が10月11日までであり、応募者多数の場合は学区外の児童生徒を対象に抽選することなどを確認した。
このあと質疑応答に移り、神田校長と市教委がそれぞれ回答。オホーツク管内の他の小規模特認校との違いについては「北見市立若松小学校では体力向上という特色ある教育活動をしているが、本校では少人数であること、それ自体が他にない特色であり、何か特別なことをするわけではない。少人数の教育をしっかりと丁寧に対話をしながら行っていくことが最大の特色であると考えている」とした。
また、送迎について「午後6時以降も教員は在校しているため、児童生徒が学校に待機することが可能である」「学区外の児童生徒の転入学の人数が分からない現状では、バスでの送迎は実施できない」と回答した。このほか、小中間の交流の様子や、クラス分けについて説明した。
神田校長は「市全体で様々な子どもの学ぶ権利を保障する場を用意できることが大事」とし「本校は小規模校の方が良い、と考えている保護者や子どもたちのための場所でありたい」と話した。
我妻教頭は「本校児童生徒は学級活動に対して主体的で、意欲的。小規模校である本校では、他の学校ではできない経験をすることができ、規模の大きい集団の中に投じられる前に自分たちが成し遂げたという経験が得られると考えている」と語った。
(市町村 2024-09-24付)
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