新篠津村教委 全国学力等調査結果　中学校国数全国平均超　小学校国算は全国と「同様」

（市町村 2024-10-08付）

　新篠津村教委は、６年度全国学力・学習状況調査結果を発表した。小学校国語と算数は全国平均と比較し「同様」と評価。中学校国語は「やや高い」、数学は「高い」と分析している。村教委は「教職員が成果と課題を共有し、学力向上に向けて小さな積み重ねを継続していくことが大切」とし、引き続き各種学力向上策に取り組んでいく。

　村では、３年度から小中一貫教育制度を導入し、小・中学校各１校で円滑な接続を図りながら「めざす子ども像」や９年間の教科系統表などを全職員で共有。

　学級内で意見を交換する場面等でタブレットなどのＩＣＴ機器を活用したことや、学力向上委員会を設置し、１時間の授業を大切にした教育課程の編成・実施・評価・改善を図る検証改善サイクルの確立などの取組を進め、学校・家庭・地域・行政が一体となって学力向上に努めてきた。

　今回の調査結果について、全国平均正答率と比較し９ポイント以上「高い」、３ポイント以上「やや高い」、プラスマイナス３ポイント未満「同様」、３ポイント以下「やや低い」、９ポイント以下「低い」の５段階で評価した。

　小学校では、国語と算数共に「同様」となった。中学校では、国語が「やや高い」、数学が「高い」という結果になった。

　今後の学力向上策として「知・徳・体」のバランスの取れた教育課程編成と豊かな教育活動の実践、小中一貫教育の実践としての小学校高学年での教科担任制の推進、タブレット端末などＩＣＴ機器を効果的に活用した授業、「ロイロノート」等による児童生徒が主体となった学び合い、高め合うことができる対話を重視した授業展開などに取り組んでいく。

　村教委では「教職員が成果を生かし、課題を共有し、学力向上に向けて子どもたちと真摯に向き合い、日常的実践を通して小さな積み重ねを継続していくことが大切」とし、エアコン設置による快適な学習習慣の提供や中学３年生での政策提案会が学力向上につながったと評価している。

(市町村 2024-10-08付)