京極町教委 全国学力等調査結果 小学校算数図形などで成果 中学国語 書くことなども
(市町村 2024-09-13付)

 【小樽発】京極町教委は、6年度全国学力・学習状況調査の結果を公表した。小学校国語で「話すこと・聞くこと」「読むこと」、小学校算数で「図形」「変化と関係」、中学校国語で「言葉の特徴や使い方」「わが国の言語文化」「書くこと」で「十分な成果が出ているもの」と分析。質問紙調査では、特に小学校では承認欲求、所属欲求が高い傾向にあることが分かった。

 小学校国語では「話すこと・聞くこと」「読むこと」で十分な成果が上がっている、「言葉の特徴や使い方」「書くこと」でもう少し工夫が必要、「情報の扱い方」「わが国の言語文化」で課題があるとの認識を示している。

 評価の観点としては、思考・判断・表現に十分な成果が上がっている一方で、知識・技能に課題があると分析。問題形式では短答式で十分な成果が出ているとしつつ、選択式と記述式に課題が見られた。

 小学校算数では「図形」「変化と関係」で十分な成果が上がっている、「数と計算」「データの活用」で課題があるとしている。

 評価の観点では、知識・技能、思考・判断・表現ともにもう少し工夫が必要と見ている。問題形式では、短答式で十分な成果が上がっている、選択式でもう少し工夫が必要、記述式で課題があると分析している。 

 中学校国語では「言葉の特徴や使い方」「わが国の言語文化」「書くこと」で十分な成果が上がっている、「読むこと」でもう少し工夫が必要、「情報の扱い方」「話すこと・聞くこと」で課題があるとした。

 評価の観点では、知識・技能で十分な成果が出ている、思考・判断・表現でもう少し工夫が必要としている。問題形式別では、選択式と短答式で十分な成果が上がっている一方で、記述式に課題が見受けられた。

 中学校数学では「図形」でもう少し工夫が必要、「数と計算」「変化と関係」「データの活用」で課題があると分析している。

 評価の観点では、知識・技能、思考・判断・表現いずれも課題があるとの認識を示しており、問題形式では「選択式」でもう少し工夫が必要、短答式と記述式で課題があるとみている。

 児童質問紙調査では「自分には良いところがあると思うか」について、否定的な回答をした児童がいなかったことや、「先生はあなたの良いところを認めてくれているか」について、否定的な回答がなかったばかりか、「当てはまる」が全国平均の2倍以上になるなど、学級全体として承認欲求や所属欲求が高い傾向となっている。

 生徒質問紙調査では、承認欲求、所属欲求に関する質問では、全国平均並みの傾向にあることが分かった。授業改善について、全教科に関連のある質問については、ほぼ全ての項目で肯定的回答が全国平均を上回った。

 町教委では、小・中学校国語で「情報の扱い方」が共通の課題となっていることから、資料から情報を取り出す↓情報を整理する↓関係を捉える↓発信する―を指導し汎用性のある力にまで高めたい考え。

 算数・数学では「データの活用」について、指導過程で日常生活や社会の事象との関連付けに課題があることから、学んだことを日常の場面に生かす自主学習を推奨していく。

 このほか、授業改善に向けて小中合同研修を検討するとした。

(市町村 2024-09-13付)

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