浜頓別町　総合学習で地学協働　ふるさとの魅力を体感　クッチャロ湖でＳＵＰ体験

（市町村 2024-09-12付）

ＳＵＰを楽しむ生徒

　【稚内発】浜頓別町は、小・中学校の総合的な学習の時間で地学協働の取組を推進している。本年度は、小学校３年生から中学校３年生までの児童生徒を対象に、町内のクッチャロ湖でＳＵＰ体験を開始。これまで身近にありながらもあまり体験する機会のなかった活動を通して、自身が住む町の魅力について理解を深めている。

　町は、町内のクッチャロ湖のほか、森林や海などの豊かな自然が豊富な環境となっている。

　一方で、自然を生かした体験活動の環境整備が進んでいないことから、町の子どもの多くが地域の自然の魅力について詳しく知らない割合が高かった。

　このため、町の魅力を子どもが理解するための地学協働を、総合的な学習の時間を活用して推進することとした。

　本年度は、大半が１㍍程度の浅瀬で、小学生も安全に活動できるクッチャロ湖でのＳＵＰ体験を展開している。

　活動に向けては、町教委の予算で使用するボードやライフジャケットなどを整備。小学校３年生から中学校３年生までの児童生徒が参加している。

　８月下旬には、浜頓別中学校の３年生がＳＵＰを体験。一人でオールの使い方を学んだあと、数人で乗ったり、立ち上がったりしながら町の名所になっている湖の魅力を自分の体で感じていた。

　生徒の活動を見守った町教委の泉大吾教育長は「子どもが自分の住む町の魅力を知るのは非常に重要なこと。ＩＣＴだけではなく、これらの体験活動の充実も図っていきたい」と話している。

(市町村 2024-09-12付)