新しい学び授業力向上事業で森町 個別最適・協働的学び 一体化へ授業公開 道教委指導主事らが参観(道・道教委 2024-09-25付)
森小で行われた授業公開
【函館発】新しいかたちの学びの授業力向上推進事業に関わり、指定地域の森町は道教委指導主事の派遣を要請し、11日に森小学校(伊藤明彦校長)で授業参観や定例報告会を実施した。児童が使用アプリにアクセスしやすい環境整備の工夫や、児童が自ら学習方法を選択する複線型の授業展開など、個別最適な学び・協働的な学びの一体化に向けた授業づくりを公開した。
森町の推進教員配置校は森小学校、さわら小学校で、連携校は町内の鷲ノ木小学校に加え、七飯町立峠下小学校。指定2年目を迎え、授業においては手書きノートアプリ「グッドノート」、オンライン掲示板アプリ「パドレット」を活用しながら、個別最適な学び・協働的な学びの一体的推進を図っている。
この日、道教委学力向上推進課の若松拓郎主任指導主事、大端開指導主事、髙木廣弥支援係主任、渡島教育局義務教育指導班の中嶋由佳主任指導主事が森小に来校。授業参観には町内小・中学校の管理職も訪れた。
授業は、1年生国語科、4、6年生算数科を公開した。
1年生国語科の漢字練習では、2学期に向けて町内小・中学校に導入された大型モニターを活用し、教員用デジタル教科書を映し出した。児童たちは映像と共に宙をなぞって書き順を学び、発表をもとに漢字の特徴を確認した。
個人練習で書いた漢字は、端末で撮影してパドレットに共有。教室内にはパドレットの画面につながる2次元バーコードを掲示しており、アプリ活用までの時間を短縮する工夫を凝らしている。児童たちは自他の成果物を比較しながら学びを深めた。
4、6年生算数科では、問題の解き方を考えやすい環境を児童自身が選択し、1人で考えたり、複数人で意見を交換したりするなど、複線型の授業が展開された。
4年生の教室では、教員が児童の状況を見ながらきめ細かに巡視。6年生の教員は同時にパドレットで学習の振り返りを集約して学習理解度を把握し、次回授業に必要な学習を児童たちと確認した。
授業参観を終え、若松主任指導主事は「モニターの導入やICT環境の整備など、町が一体となって教育の充実を図っている印象」と評価。複線型授業に関しては「ICT活用によって思考過程や状況を共有しているからこそ、自由に考え方を選べる環境ができている」と振り返った。
このあと、配置校および連携校の教頭、推進教員2人、森小の研究・研修担当教員を含めて、定例報告会を実施した。
(道・道教委 2024-09-25付)
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