道教委 全国学力調査報告書 小・檜山、中・石狩で全国超 胆振 全教科で前年度上回る(道・道教委 2024-11-07付)
道教委は6日「6年度全国学力・学習状況調査北海道版結果報告書」を公表した。各教科の平均正答率を管内別にみると、檜山が小学校、石狩が中学校の2教科で全国平均を上回る結果に。前年度との比較では、胆振が全教科において前年度の平均正答率を上回った。ICTを活用した学習状況は、多くの項目で全国平均を上回った一方、ゲームやSNSなどの「スクリーンタイム」の時間の長さ、朝食摂取率の低さといった生活習慣上の課題が浮き彫りとなっている。
報告書は①北海道の学力向上の取組に関する改善の方向性②全道の状況③各管内の状況④各市町村の状況―の4章立てで構成している。
全道の状況について、レーダーチャート図等による分析をみると、授業改善について「話し合う活動を通じて、自分の考えを深め、広げている」と回答した児童生徒の割合が全国を上回った一方、「課題の解決に向け、自ら取り組んでいた」と回答した割合が全国を下回った。
調査対象の中学校3学年の小学校第6学年時との比較では、全国の平均正答率との差は、中学校第3学年時の方が国語、算数・数学で縮小するなど改善の傾向が見られた。
各教科の平均正答率と質問紙調査をクロス分析したところ「自分には良いところがある」「自分と違う意見について考えるのは楽しい」と肯定的に回答した児童生徒は、全教科で全国の平均正答率を上回る結果になった。
ICTを活用した学習状況をみると「学校の授業以外に1日1時間以上ICT機器を勉強に使う」と回答した児童生徒が全国平均を上回った一方で、「外国人児童生徒の学習活動等の支援に週1回以上使用している」と回答した学校は、全国を100とした場合に小学校76・0%、中学校56・5%と大きく下回っている。
また、1日当たり、ゲームやSNSをする時間が2時間未満で、授業以外に1時間以上勉強する児童生徒ほど、全教科の平均正答率が高い傾向にあることが分かった。
教科ごとに平均正答率が全国平均を上回った管内をみると、小学校では国語が、札幌市を除く石狩、檜山、上川、釧路の4管内、算数が檜山管内のみ。中学校では、国語が札幌市を含む石狩、十勝の2管内、数学が札幌市を含む石狩管内のみとなった。
平均正答率が全国平均を上回った市町村数は、小学校の国語が68市町村、算数が49市町村、中学校の国語が61市町村、数学が47市町村となっている。
◆各管内で学力向上策 特色ある取組等掲載
また、今回は新たに、各教育局が作成した学力向上ロードマップに基づく学力向上策や市町村教委および学校の特色ある取組を掲載。
管内ごとに教科全体のレーダーチャート図や質問調査結果のグラフなど、市町村の状況について多角的に分析している。
(道・道教委 2024-11-07付)
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