札幌藻岩高　ＭＳＰ全体発表会　笑顔あふれる南区に　まちの活性化へ成果等披露

（札幌市 2024-11-28付）

　市立札幌藻岩高校（野口浩史校長）は１５日、同校で２年生総合的な探究の時間「ＭＳＰ」の全体発表会を開いた。各グループがブースやステージで発表に立ち、南区を笑顔あふれるまちにするためのアイデアや実践、成果などを披露した。

　ＭＳＰは、地域社会というリアルな場をフィールドとして様々な人と関わりながら、自分たちの“やってみたいこと”を実践するもの。南区が笑顔あふれるまちであり続けるために、持続可能なまちづくりに積極的に取り組んでいくことを目指している。

　Ｍは藻岩（Ｍｏｉｗａ）と南区（Ｍｉｎａｍｉ―ｋｕ）、Ｓは笑顔（Ｓｍｉｌｅ）と持続可能（Ｓｕｓｔａｉｎａｂｌｅ）、Ｐは計画（Ｐｒｏｊｅｃｔ）と人々が集う場（Ｐｌａｔｆｏｒｍ）の頭文字にちなんでいる。

　はじめに、テーマ別の代表選考会を突破した２０グループが各ブースで、地域の課題解決に向けた実践と成果などを発表。参観した関係者や生徒が良いと感じたグループに１票を投じた。

　投票によって上位に選ばれた３グループがステージ発表を行った。

　防災をテーマに活動したグループは、市民の防災意識の薄まりに課題意識を持ち、子どもに対象を絞って防災を楽しく学べる体験イベントを企画・実践。

　取組を通して「学び方の工夫次第で楽しく学べることなどが分かった」とまとめた。

　今後は、継続的な活動となるよう「活動の反省や参加者アンケートをもとに改善点を洗い出したい」などと展望を示した。

　野口校長は「リサーチクエスチョンが、思いつきではなく考え込まれて設定されていた。それに基づいてアクションをしっかりと起こしていたと感じた」と講評。「うまくいかなかったこともあるかもしれないが、それを含めて今後の活動につなげていってほしい」と激励した。

(札幌市 2024-11-28付)