地学協働の効果を熟議　札幌市教委　社会教育委員会議

（札幌市 2024-11-28付）

　札幌市教委は２２日、市内のＳＴＶ北２条ビルで第２回社会教育委員会議を開いた。委員１０人が市内小・中学校で展開する地域学校協働活動の視察で得た効果を振り返り、地域に与える具体的な効果について熟議した。

　前回会議では、地域学校協働活動に対するイメージやメリット、課題について議論を深めた。委員からは「地域の大人や子どもとの関わりを通して大人が存在感や生きがいを感じられる」「学校と地域の連携によって学校のニーズに応じた資源を活用できる」「子どもを見守る安全・安心な体制づくり」などが想定される効果として挙がった。

　１０、１１月には事務局と委員で屯田南小学校、福住小学校、発寒小学校、手稲中央小学校の４校で展開されている地域学校協働活動を視察。

　今回は、視察の印象を踏まえ、地域に及ぼす効果を再度熟議した。

　手稲中央小で行われた高齢者と児童の交流会に関する意見では「推進員の活動が印象的。笑顔であふれていて、地域と学校の双方にとって良い時間を過ごせていた」など、推進員の意欲的な活動が効果を発揮している点に注目。熱心なコーディネーターの存在意義をあらためて実感した。

　また、大人の意欲的な活動が子どもの地域愛を育む可能性につながるなど、地域と学校の「顔の見える関係」づくりの必要性について議論を深めた。

　第３回会議は来年１、２月に実施する予定。地域に効果を与えるために必要なアイデアや工夫を熟議し、３月の第４回会議では委員の意見をもとに報告案を示すとしている。

(札幌市 2024-11-28付)