札幌西野中特支学級 初の販売会　大盛況 活動意義実感　作業学習の力作４００点並ぶ

（札幌市 2024-11-29付）

　札幌市立西野中学校（熊谷誠二校長）の特別支援学級は２２日、イオンモール札幌発寒で初の販売会を開いた。生徒たちが作業学習で製作した木工、窯業、縫工製品など約４００点が並んだ。生徒たちは地域の人々との触れ合いを通して、自分たちの活動の意義を実感した。

　同校の特別支援学級「６組」は、作業学習の中で木工製品、窯業製品、縫工製品の製作に取り組んでいる。

　完成した作品は例年、市特別支援教育研究連絡協議会が主催するレインボーフェスティバルで販売してきた。地域の人々にも活動の成果を見てもらおうと、イオンモール札幌発寒の協力を得て新たに販売会を企画した。

　生徒たちはこの日に向けて、木べらや鍋敷きなどの木工製品、皿などの窯業製品、ハンカチやトートバッグなどの縫工製品約４００点を用意。多くの人々との触れ合いや対話を重視し、接客の練習にも力を入れた。

　販売会では１～３年生１０人が店内の催事ブースに立ち「いらっしゃいませ」「どうぞお立ち寄りください」などと積極的に呼び込みを行った。

　多くの買い物客が足を止め会場は大盛況。購入客から「中学生でこんなものが作れるなんてすごい」「頑張ってね」などと声をかけられた生徒たちは「ありがとうございます」と答え喜びを見せた。

　参加した生徒は「たくさんのお客さまが喜んで買ってくれて感動した」「お客さまから“すごいね”などと声をかけてもらい、やって良かったと感じた」などと感想を話した。

　担当の林文也教諭は「自分たちの活動が誰かの役に立っていると実感でき、自立や社会参加につながる意義の大きい取組」と実感する。

(札幌市 2024-11-29付)