札幌八条中　７０周年記念講演会　失敗を恐れず挑戦して　卒業生で研究者・有馬さん

（札幌市 2024-12-03付）

　札幌市立八条中学校（和泉明一校長）は１１月２７日、同校で開校７０周年記念講演会を開いた。同校の卒業生で研究者の有馬尚経さんが講師を務め「先輩からの一言～八条中と地域の未来のために」と題して講演。全校生徒６４４人は、同校の歴史に思いをはせるとともに、母校の一員としての思いを強くした。

　有馬さんは平成６年に同校を卒業後、駒澤大学、同大学院に進学。池上学院で高校講師を務めた経験があり、現在は研究者として憲法や屯田兵に関する研究を進めている。

　講演では、開校を目前にした昭和３０年の同校について、火葬場と墓地が並んでいた場所だったことを紹介。自身の中学時代のエピソードでは、思い出のある教員とのコミュニケーションや理科室に脳の標本があったことなど、ユニークな話題を交えながら語った。

　将来の目標達成に向け突き進む生徒には「自分が良いと思った道を進んでほしい。失敗を恐れず、一度は何事も挑戦してみて」とエールを送った。

　三好莉蘭さん（２年）は「自分たちが知らなかった歴史や面白い話を知ることができた。在校生一同で受け継がれてきた歴史を閉ざさないように頑張りたい」と謝辞を述べた。

(札幌市 2024-12-03付)