札幌元町中と韓国シンタンジン中　好きなアイドルは？　姉妹都市オンライン交流

（札幌市 2024-12-03付）

　札幌市教委などが推進する姉妹都市オンライン学校交流事業の本年度の取組が始まった。１１月２５日、元町中学校（伊東美智恵校長）では韓国・大田広域市の新灘津（シンタンジン）中学校と交流。１～３年生２５人が参加し、互いの文化や流行などについて質問し合うなどして親睦を深めた。

　事業は、国際感覚を備えた未来を担う人材を育成するとともに、児童生徒がわが国の伝統と文化の理解とそれらを大切にする心情、世界の多様な文化を受け入れ、尊重しようとする資質・能力の育成を図ることが目的。

　本年度は、元町中と八軒東中学校の２校を実施校に選定。札幌市の姉妹都市の一つ、韓国・大田広域市にある新灘津中との交流に取り組んでいる。

　元町中は２回のオンライン交流を計画し、全校生徒から希望を募ったところ１～３年生２５人が集まった。

　１回目の交流を迎えるに当たり、学校生活や日本で流行しているもの、日本で有名な韓国のものなどをテーマに各グループで調べスライドにまとめた。直前には、ＡＬＴの指導のもと英語の特訓を行うなど準備を積み重ねてきた。

　当日は、グループごとに教室を分けてオンライン交流を実施した。

　画面に新灘津中の生徒が映ると「アンニョン（こんにちは）」と手を振るなど、和やかな雰囲気で交流がスタート。互いに調べたことを発表したあと「好きな日本の食べ物は」「好きなＫ―ｐｏｐアイドルはいる？」などと質問を交わして親睦を深めた。

　参加した小野里星七さん（３年）は「初めて直接話したが、相手が明るく接してくれて話しやすかった。韓国語を少し教えてもらって勉強になった」と感想を話した。

　交流の様子を見守った市教委の丸山未来企画担当係長は「この取組をこれで終わらせるのはもったいない。様々な場面で継続的に取り組んでほしい」と期待した。

(札幌市 2024-12-03付)