創成イーストエリアのまちづくり　大人と触れ合う機会を　札幌中央中　子の声聴く会

（札幌市 2024-12-06付）

　札幌市立中央中学校（秀島起也校長）で１１月２７日、２回目の「子どもの声を聴く会」が開かれた。生徒会役員の生徒ら約１０人が参加し、地域関係者と創成イーストエリアのまちづくりなどを話題に語り合った。生徒たちは「スポーツを通じて大人とつながる機会があれば」「イベントごとが増えたらうれしい」などと意見を伝えた。

　中央中学校区健全育成推進会が、生徒のより一層の健全育成を目指してことし２月に初めて開催したもの。

　札幌らしいコミュニティ・スクール（ＣＳ）の特色の一つに「さっぽろっ子自治的な活動を通して子どもの声を反映させること」が示されていることなどから、同校は今後導入を予定しているＣＳにつながる取組として期待している。山下敦史教頭は「子どもの声を踏まえてＣＳの骨格をつくっていきたい」と話す。

　今回は、同校が位置する創成イーストエリアのまちづくりが話題に。現在再開発に向けた議論が進んでいる中、未来を担う子どもたちの声を取り入れることを目指した。

　生徒たちは、普段の生活で感じている困り感などを踏まえながら「スポーツを通じて大人とつながる機会があれば」「イベントごとに行くことが多いので、そういったものが増えたらうれしい」「自習スペースが欲しい」などと思いを届けた。

　生徒会副会長の小西菜緒さん（２年）は「自分が思っていることを、親や先生以外の大人に伝えられる貴重な機会だった」と感想を話した。

　パートナー校の中央小学校の冨波修校長は「話し合いを通して互いの距離が縮まっていくのを見て、うれしく感じた。これを機につながりが広がっていけば、創成イーストのまちづくりがすてきなものになっていくのでは」と期待を寄せた。

(札幌市 2024-12-06付)