札幌本郷小　キャリア教育講話　挑戦できる環境目指し　イエロースターズ郡氏招き

（札幌市 2024-12-09付）

　札幌市立本郷小学校（福岡翼校長）は１１月２９日、男子プロバレーボールチームの北海道イエロースターズに所属する郡浩也氏を招きキャリア教育講話を開いた。郡氏は６年生の児童４８人に対し、人生における重大な選択とどう向き合い選択していけば良いかを伝えた。

　イエロースターズは本年度、小・中学校に選手やスタッフなどを派遣する学校訪問プロジェクト「排球イエスタスクール」を開始。体育の授業や講演などを通して、子どもたちの健やかな成長に寄与することを目指している。

　この日はキャプテンの郡氏が来校し、キャリア教育に関する講話を行った。

　郡氏は、プロバレーボール選手としてアスリートの価値とは何かを自問し「アスリートの価値は試合に出場し活躍することだ」と考え、移籍を決断したことを明かした。「年収が半分に減少することや、所属する会社の変更など移籍することは容易ではない。それでも自分にとっての価値を優先することが大事だと決断した」と説いた。

　その上で、児童たちに「大きな決断をしたあと、かけがえのないものを得ることができた。受験や就職など多くの選択を迫られると思うが、少しでもチャレンジできる環境を目指してほしい。選択をする時は心が踊る方を選んで」と呼びかけた。

　講話後、児童たちは「バレーボールはいつまで続けるか」「仕事に対するこだわりは」などと質問。郡氏は「バレーボールは選手寿命が短いスポーツ。３３歳を目標にしている」「日中に使える空き時間をどう活用するかが大事」などと回答した。

(札幌市 2024-12-09付)