札幌厚別北中　薬物乱用防止教室　正しい知識を持って　未成年の喫煙等リスク学ぶ

（札幌市 2024-07-08付）

　札幌市立厚別北中学校（前崎嘉克校長）は２日、薬物乱用防止教室を開催した。厚別警察署生活安全課少年係の匂坂有華主任が講話。３年生１７８人に対し、未成年の喫煙・飲酒がもたらすリスクや薬物乱用の危険性を訴えた。

　同校は例年、３年生を対象に薬物乱用防止教室を実施している。日常生活や卒業後の生活の中で、薬物乱用の誘いを正しく断るために注意・啓発すること目的。

　匂坂氏は「薬物乱用の危険性」と題して①喫煙②飲酒③薬物乱用―の三点を取り上げ、それぞれの有害性を説明した。

　喫煙については、たばこに含まれている有害物質が２００種類以上あることに触れ、ニコチン・一酸化炭素・タールが脳や肺に及ぼす影響を解説した。

　飲酒のリスクに関して急性アルコール中毒を指摘、中毒を起こしやすい人の特徴の一つに２０歳未満であることを示し「年齢が低ければ低いほど、中毒を起こしやすい」と未成年飲酒の危険性を述べた。

　また「未成年の飲酒・喫煙が薬物乱用に発展してしまうことがある」と強調。薬物の種類や引き起こされる症状を説明し「依存症から薬物の購入資金を得るために事件を起こす場合もある。薬物乱用は、社会的に悪影響を及ぼすもの」と強く訴えた。「薬物の誘惑に負けないためには、正しい知識を持って、健康への感謝や周囲への悪影響を忘れないことが大切」と呼びかけた。

　生徒の一人は「薬物乱用に対する正しい知識を得ることができた。何がいけないことなのかを学んで、正しい道を歩んでいきたい」と話した。

　吉岡和剛教諭は「法律を守る意味や薬物乱用が周囲に与える悪影響を知って、良い大人になってほしい」と期待した。

(札幌市 2024-07-08付)