札幌陵陽中校区 小中一貫研修会 ゴールの共通認識を 会議力で教員と保護者討論(札幌市 2024-12-06付)
陵陽中小中一貫教育研修会
札幌市立陵陽中学校区は、小中一貫した教育の一環で教員と保護者の合同研修会を設けている。11月28日には会議力の向上をテーマにグループディスカッションを実施。3校の教職員ら約70人が学校における働き方改革が進む中、短時間で結論を導き出す会議の原理を学んだ。
市教委は4年度から全面実施している小中一貫教育について、陵陽中学校(石井貴司校長)、東山小学校(片山俊明校長)、美園小学校(鈴木真由美校長)の3校で構成する陵陽中学校区で、本年度から「課題探究的な学習・自治的な活動」「発達段階に応じた継続的な子ども理解」の2点を中心とした活動に取り組んでいる。
その一環として、開いている合同研修会は、3校の保護者も参加が可能。第2回研修会では、キャリアバンク㈱で登録講師を務める横澤尚一氏が「会議力向上」をテーマに講義した。
横澤氏は、働き方改革が進む中、全員がやる気が出る結論を導き出せる「発散」と、短い時間で本質にたどり着く「収束」が望ましい会議の在り方と提起。発散と収束の流れをつくるファシリテーター、発言を完結にまとめる書記、全員に残り時間を意識させるタイムキーパー、様々な考えを発出するアイデアパーソンの四つの役割が必要とした。
教職員と保護者混合の各グループで実践も導入。「全校生徒向けの講演会に誰を呼ぶか」をテーマに「講演料は1時間」「予算は100万円」を5分間で会議するよう促した。
多くの案が出たグループでは「スポーツ選手」「ユーチューバー」などカテゴリーを分けて話し合いを進めた。
横澤氏は結論を導き出すポイントとして、物事を決定する際の基準の設定と心理的安全性を常に維持する必要性を強調。「“ノリ”の良いリアクションを心がけ、目指すべきゴールを共通認識して」などと呼びかけた。
3校では次年度からコミュニティ・スクールの導入を検討しており、児童生徒の自治的な活動と健全育成を図る活動を進めている。取組を見守った陵陽中の石井校長は「子どもたちに必要な力を身に付けさせることができるよう、研修を契機に周囲の諸課題を解決する手法を考えることができれば」と期待を寄せた。
(札幌市 2024-12-06付)
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