札幌陵陽中生2人 町内会と連携 多世代の交流機会創出 ごみ拾いイベント等を企画(札幌市 2024-12-05付)
ウオークラリーの企画・運営に携わった丹野さん(右)と米田さん
札幌市立陵陽中学校(石井貴司校長)の生徒2人が、南平岸地区の町内会と連携し、多世代が交流できるごみ拾いイベントの企画・運営に携わっている。幅広い年齢層で構成する町内会の人々との関わりを通して、課題解決に力を貸してくれた大人たちの存在の大きさを実感。2人は「世代を問わず交流できる機会をつくりたい」と生まれ育ったまちへの貢献に意欲を示している。
活動に取り組む丹野さくらさん(3年)と米田朱織さん(2年)は、平岸高台小学校の卒業生。昨年12月、南平岸地区町内会連合会主催の座談会「南平岸町内会と若者プロジェクト」に参加したのをきっかけに、故郷の活性化に対する思いを強くした。プロジェクトでは「南平岸の未来」をテーマに、市内の高校生や町内会役員と初めて交流。会員が幼少期に過ごしたまちの様子や、自身が課題と感じていた平岸霊園の活性化などについて話し合った。
同校では地域の高齢者に年賀状を書いて送る取組を実施してきたが、幅広い年齢層で実際に関わる機会は少ない。
話し合いを通して生まれたアイデアは、家族や仲間とごみ拾いをしながら平岸地区の歴史や自然に触れる「みなみひらぎしクリーンウオークラリー」。チェックポイントに設置するスタンプの作成やタイムテーブルを立案したり、友人に声をかけてスタッフとして協力してくれる生徒を募ったりした。
しかし、当初予定していた11月の初回イベントは雨天で中止に。来春まで延期となったが、1月末には子どもも楽しめる雪を使ったイベントを計画している。
町内会との連携によって、地域住民や高大生との縁が広がった2人は、活動が「すごく楽しい」と声を弾ませる。丹野さんは「長い間住んでいたけれど、町内会の仕事がどんな内容なのか知らなかった」と組織の存在の大きさを実感。
米田さんは「自分たちの住むまちに目を向けたことはなかったけれど、様々な世代の方と話しをすることで地域の課題解決を見いだせた」と語る。2人は自分たちをつないでくれた町内会組織があるからこそ「世代を問わず交流できる機会をつくりたい」と地域の活性化に向けて、活動の幅を広げている。
(札幌市 2024-12-05付)
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