札幌二条小　実践発表会第Ⅱ期　学びをつなぎ協働学習　３年体育　考えさせる授業

（札幌市 2024-12-04付）

　札幌市立二条小学校（石川篤司校長）は１１月２１日、同校で第１９次教育実践発表会（第Ⅱ期）を開催した。研究主題「学びをつなぎ、共に高め合う子ども」のもと、１４授業を公開。３年生体育ではタグラグビーを題材に、素早い攻撃を意識した作戦、プレーを考えさせる活動を展開した。

　７月に開催した第Ⅰ期に続き、２回目の教育実践研究会。

　第１９次研究の３年目として①学びをつなぐ教材化と活動構成②協働的な学びを促進する指導と評価―の二つの視点に基づいた授業づくりを進めている。

　公開授業のうち、３年３組体育「ゴール型ゲーム“ＴＨＥ突破ラグビー”」（本間大介教諭）では、タグラグビーを題材に６時間扱いの単元を構成。

　４時間目の本時は、チームの得点増に向けて、ボールを持った時と持たない時の役割を考え、素早い攻撃を意識した作戦を立てさせることを目指した。

　本間教諭は導入で、前時の試合での各チームの得点を提示。多くのチームが１０点を獲得したことを振り返り「１１点の壁を越えたいね」と意欲をかき立てた。

　チームの得点を増やす方策について、これまでの経験などを踏まえて交流し「パスを回すことも大事」「自分から近い人にパスすると早くボールをつなげる」と意見を出し合った。ボールを持った時は止まらず走り抜けること、ボールを持たない時はパスを受け取りやすい位置に行くことなど、素早い攻撃を意識する重要性を確認した。

　「得点をアップさせるには、どんなプレーをしたら良いかな」と課題を提示し、各チームで作戦を考えさせた。

　児童たちは、事前に示された選択肢から取り入れたい作戦を選び「パスを回しやすいよう近くで固まろう」「近くにも遠くにも配置して、どんな時でもパスを受けられるようにしよう」などと共有した。

　練習したあと、攻撃と守備に分かれて試合に臨んだ。本間教諭は、児童のプレーを見守り「ナイスラン！」「いい判断！」とたたえた。改善点があった児童には「タグを取られたら素早くパスを出そう」「素早く判断してコースを決めて走ろう」など得点につなげるアドバイスを送った。

(札幌市 2024-12-04付)