【解説】中小企業の46%が採用予定
(解説 2015-09-28付)

 来春卒業予定の大学生などに対する求人見込みについて、中堅・中小企業の四五・九%が「採用を予定」していることが、厚生労働省の調査で分かった。

 調査は、ハローワークが新規学卒者向けの求人提出を要請した従業員数が概ね一千人以下の事業所などを対象に実施。調査事業所数は三万一千五百九十二事業所。調査期間は六月一日から七月三十一日。

 調査事業所のうち、「来春卒業予定の大学生等の採用予定がある」と回答した事業所は全体の四五・九%に当たる一万四千四百九十五事業所。前年度(四〇・〇%)を五・九ポイント上回った。このうち、四七・一%(前年度四五・五%)に当たる六千八百三十四事業所が「昨年より多い人数を採用する予定」と回答。採用予定があると回答した事業所の採用予定人数は、八万一千五百九十一人。

 ちなみに、調査事業所における前年度の採用計画数七万一千五十六人に対し、採用数は五万八千五人で、充足率は八一・六%だった。

 「採用予定なし」と回答した企業は全体の三一・九%で、前年度(四一・九%)より一〇・〇ポイント減少。また、採用予定数では、四〇・九%の事業所が「同程度」、一〇・八%が「昨年より少ない」と回答した。

採用予定がある事業所の従業員規模は、「三十~九十九人」が三四・五%で最も多く、「百~二百九十九人」が二七・七%、「二十九人以下」が二一・四%など。また、産業分類別では、「製造業」が二三・七%、「医療・福祉」が二〇・九%、「建設業」が一四・五%、「卸売業・小売業」が一二・五%など。昨年より採用予定数が多いと回答した事業所では、「建設業」が五二・四%、「卸売業・小売業」が四七・〇%、「製造業」が四六・一%、「医療・福祉」が四四・九%となった。

(解説 2015-09-28付)

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