道議会予特で児童虐待への対応質疑 年度内にガイドライン 児相と市町村が役割分担(道議会 2015-09-29付)
二十五日に開かれた三定道議会予算特別委員会第一分科会(保健福祉部所管事項審査)では、児童相談所における児童虐待への対応について質疑が行われた。道は、市町村の相談機能を支援するため、児童相談所と市町村の果たすべき役割のガイドラインを本年度中に策定し、役割分担に基づく相談体制を構築する考えを示した。
道の児童相談所における相談対応の総数は、二十四年度が一万一千八百五十三件、二十五年度が一万二千七十七件、二十六年度が一万二千五十七件とほぼ横ばいで推移。しかし、その中の児童虐待相談対応件数は、二十四年度が一千二百六十七件、一〇・八%、二十五年度が一千六百八十七件、一四・〇%、二十六年度が一千八百五十五件で一五・四%を占め、年々増加している。
こうした中、道では、児童相談所の役割や体制についての検討会を設置。検討会では、市町村の相談体制の整備が十分に進んでいない等の課題を挙げ、市町村支援機能の強化などを道に提言した。
二十五日の予算特別委員会第一分科会では、上田哲史子ども子育て支援課自立支援担当課長が答弁。検討会の提言を踏まえて、「児童相談所の担当職員が要保護児童対策地域協議会に積極的に参画するほか、市町村職員の研修を充実させるなど、市町村への支援体制を強化した」と説明。また、「相談対応における児童相談所と市町村がそれぞれ果たすべき役割をより具体的に示すガイドラインを本年度中に策定し、市町村との役割分担に基づく相談体制の構築を図る」と述べた。
内海敏江少子高齢化対策監は「今後とも、児童相談所がそれぞれ管轄する地域において、市町村との役割分担のもと、学校、警察などの関係機関、民生委員などとも連携し、地域が一体となって虐待の未然防止や早期発見・早期対応に全力で取り組んでいきたい」との考えを示した。
森成之委員(公明党)の質問に答えた。
(道議会 2015-09-29付)
その他の記事( 道議会)
全道立学校・市町村教委に書面調査へ 教育の政治的中立性で総務政策局長答弁
三定道議会予算特別委員会第二分科会(九月二十九日)では、教育の政治的中立性について質疑が行われた。教職員団体が政治的スローガンを記したクリアファイルおよび同様の趣旨の文書を学校に配布した...(2015-10-01) 全て読む
道議会文教委員会(7月9日)の質問・答弁概要
道議会文教委員会(七月九日開催)における川澄宗之介委員(民主党・道民連合)の質問、および杉本昭則学校教育監、梶浦仁学校教育局長、菅原行彦学校教育局指導担当局長、赤間幸人高校教育課長、岸小...(2015-09-30) 全て読む
学校と効果的に連携し推進 生活貧困家庭の子どもの学習支援
三定道議会予算特別委員会第一分科会(二十五日、保健福祉部所管事項審査)では、生活貧困世帯の子どもたちへの学習支援について質疑が行われた。 道の菊地崇福祉局福祉援護課長は「生活困窮家庭...(2015-09-30) 全て読む
道・道教委が連携し支援 生活困窮児童生徒に学ぶ環境
三定道議会予算特別委員会第一分科会(二十五日、保健福祉部所管事項審査)では、生活困窮者自立支援法に基づく学習支援事業について質疑が行われた。 同事業は、生活困窮世帯の子どもたちが将来...(2015-09-30) 全て読む
早期離職の防止へ企業の取組事例 若年者の雇用対策で労働政策局長が答弁
二十八日の三定道議会予算特別委員会第二分科会では、若年者の雇用対策について質疑が行われた。松下和生経済部労働政策局長は「職場に定着している先輩社員の声、企業が行った職場定着の取組事例を新...(2015-09-30) 全て読む