全道立学校・市町村教委に書面調査へ　教育の政治的中立性で総務政策局長答弁

（道議会 2015-10-01付）

　三定道議会予算特別委員会第二分科会（九月二十九日）では、教育の政治的中立性について質疑が行われた。教職員団体が政治的スローガンを記したクリアファイルおよび同様の趣旨の文書を学校に配布したことについて、秋山雅行総務政策局長は「全道立学校および市町村教委に対し、書面による調査を行う」考えを明らかにした。藤沢澄雄委員（自民党・道民会議）の質問に答えた。

　野﨑弘幸教職員課服務担当課長は、石狩・渡島・上川・オホーツク・釧路管内の五校において、当該クリアファイルが教職員の机上に置かれていたことを確認したと報告。秋山総務政策局長は「あらためて、全道立学校および市町村教委に対し、書面による調査を行う」と答えた。

　さらに、山本広海教育部長は「当該のクリアファイルを配布することは、人事院規則で禁止されている政治的行為に該当するおそれがある」とともに、「机上に置く行為は、直ちに人事院規則に違反するとは言えないが、児童生徒や保護者の目にふれ、誤解されるおそれがある」と指摘。「道立学校および市町村教委に対し、法令に違反する行為や道民の誤解を招くおそれがある行為について、具体的に示し指導助言していく」と述べ、違反行為があった場合には厳正に対処していく考えを示した。

(道議会 2015-10-01付)