旭川西高がＳＳＨ課題研究発表会　研究成果を英語で報告　音声でグラス割る研究など

（学校 2015-08-04付）

旭川西高ＳＳＨ課題研究発表会

　【旭川発】旭川西高校（今井悟校長）は六月中旬、同校で課題研究発表会を行った。文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール（ＳＳＨ）事業の一環。理数科の二～三年生四十四人八班が、合成音声でワイングラスを割る研究など、これまでの成果をオールイングリッシュで報告＝写真＝。参加した全校生徒と保護者約七百七十人は、研究にちなんだ演出を交えた「サイエンスパフォーマンス」を楽しんだ。

　文科省の進めるＳＳＨは、高校などの科学技術・理科、数学教育に関する教育課程等の改善に資する実践的資料を得るため、理数系教育の教育課程等に関する研究開発を実施。加えて、将来の国際的な科学技術系人材の育成や高大接続の在り方を探ることが目的。同校では、二十七～三十一年度の五年間の指定を受けており、現在で二期目となる。

　その一環として実施する課題研究発表会では、理数科の二～三年生八班がこれまでの課題研究の成果を、英語でまとめて発表。研究を通して、科学的探究態度や創造力の育成を養うことをねらっている。

　はじめに、今井校長があいさつ。これまでのＳＳＨの取組を振り返った上で、「皆さんが卒業し、社会に出たとき、創造力やプレゼンテーション力などが求められる。そのような力を身に付けるためにも、自分に当てはめて発表を受け止めてほしい」と期待を寄せた。

　つぎに、理数科の生徒八班による発表に移り、合成音声でワイングラスを割る研究や、昆虫の錐体細胞と光走性に関する研究などの成果をオールイングリッシュで報告。また、発表を聞いていた普通科の生徒は、積極的に英語で質問していた。

　参加者は、研究にちなんだ小道具で会場の笑いを誘うなどの様々な工夫を凝らした「サイエンスパフォーマンス」を楽しんでいた。

　また、Ｓｋｙｐｅを用いて、同校前任のＡＬＴやＪＩＣＡ研修生と英語による交流も行った

(学校 2015-08-04付)