新十津川農業高がガーデニング甲子園で優勝！　１９人の力作「故郷の庭」が受賞

（学校 2015-08-03付）

現地で制作に携わった大玉さん（左）、遠藤さん（右）

　【岩見沢発】新十津川農業高校（杉田良二校長）が七月二十一日から岩手県で開催された「ガーデニング甲子園～自然を愛する学生たちの大祭典」で優勝の栄冠を勝ち取った。作品は農業コース三年生十九人が制作に携わった「故郷の庭」。遠藤麻椰さんは「北海道では経験したことがない湿度と暑さの中で作品を作ることは本当に大変だったが、優勝することができてうれしい」と笑顔で喜びを語った。

　「ガーデニング甲子園～自然を愛する学生たちの大祭典」は、七月二十一日から三日間にわたって岩手県雫石町内のフラワー＆ガーデン森で開催。前年度からプロを対象として開催している「全日本フラワー＆ガーデン選手権」とは異なり、高校生・大学生による作品が対象。本年度が初の開催となる。

　同校は、七月上旬に札幌市の大通公園で開催された「第六回北海道農業高校生ガーデニングコンテスト」での大賞受賞を契機として、岩手県の大会事務局から推薦を受け、急きょ出場が決定した。

　大会には、同校を含め、審査を通過した全国の高校・大学十校から十チームが参加。「未来に残したい風景」をテーマに奥行三㍍、幅四㍍のスペースに鉢花や草木などを配置し、創意工夫を凝らしたガーデニング作品を出品した。　

　同校では、農業コースの三年生十九人が庭園のデザインや草花の配置について意見を出し合い、製作に携わった。代表として遠藤さんと大玉彩乃さんが現地に赴き、作品を完成させた。優勝した作品は、同校の「故郷の庭」。手押しポンプや一輪車など様々な雑貨を取り入れて花の特性を生かすとともに、古道具を効果的に配置してノスタルジーを醸し出すデザインに挑戦した。

　指導を担当した教諭は、「前回の大賞、今回の優勝と連続して受賞できたことは、生徒の自信と励みになる」と述べている。

　同作品は、九月五日から九月二十七日にかけて同会場で開催されるプロ対象のコンテスト「全日本フラワー＆ガーデン選手権」にエントリーする。

(学校 2015-08-03付)