小学校外国語活動推進に向けて　指導力向上へ研鑚積んで　札幌市教委が初の中核教員養成研開く

（市町村 2015-08-07付）

札幌市教委外国語活動研修

　札幌市教委は五日から三日間、札幌市生涯学習総合センターで二十七年度札幌市小学校外国語活動推進中核教員養成研修を開催した＝写真＝。市立小学校で外国語活動推進を担う教員四十九人が参加。英語指導力向上に向け、講義や演習を通して研鑚を積んだ。

　同研修は、グローバル化に対応した教育環境づくりを進めるため、各小学校における外国語活動推進の中核となる教員の英語指導力向上を図ることを目的にことし初めて実施したもの。

　初日の開会式では、紺野宏子研修担当課長のあいさつを田中義直主任が代読。グローバル化に対応した英語教育改革実施計画など英語教育推進リーダーの養成を進める国の動向にふれ、市としてグローバル化に対応した環境づくりをすすめるなど、研修の経緯を説明し、「研修を通して、各小学校におけるすべての先生方の英語指導力の向上と外国語活動の充実を図ってほしい」と呼びかけた。

　続いて、髙梨美奈子研修担当係長が研修のねらいを説明したほか、研修で学ぶ八項目のうち、「教室英語」「絵本の活用」「単語や表現の学習」「歌の活用」について、校内研修で重点的に実施するよう求めた。

　研修では二グループに分かれ、札幌市立大倉山小学校の嘉多山葉子教諭と札幌市立北の沢小学校の岩村鋭介教諭が講師を務めた。教室英語や絵本の活用、単語や表現の学習について講義・演習のほか、体験授業を行った。

　二日目は、単語や表現の学習のほか、歌の活用やＡＬＴとの打ち合わせ、アルファベットについて講義・演習を実施した。

　きょう七日には、引き続きアルファベットや授業指導案の作成、他教科等と関連した内容を取り入れた活動について講義・演習を行うほか、校内研修に向けた説明を行う。

(市町村 2015-08-07付)