自然体験、一層の充実を　札幌市夏季林間学校　長岡教育長らが活動を視察

（市町村 2015-08-07付）

札幌市夏季林間学校

　札幌市夏季林間学校が七月二十五日から八月二日まで開かれた。七月二十八日には札幌市教委の長岡豊彦教育長らが駒岡小学校三・四年生二泊コースを視察した＝写真＝。

　札幌市夏季林間学校は、①夏の豊かな自然とのふれあいを通して、心身の健全な成長を図る②子どもたちが自ら実行し自己の力を試すことを通して、自発性を育てる③年齢の異なる仲間との集団活動を通して、社会性を養う―の三点が目的。札幌市教委や一般財団法人札幌市教育協会、札幌市野外活動教育研究会が主催で、後援は札幌市小学校長会と札幌市中学校長会となっている。

　ことしは、小中学生向けに六会場十コースを設定。このうち、駒岡小三・四年生二泊コースには九十六人が参加した。

　初日は、クラス対抗のレクリエーションやテント設営を行ったほか、野外炊飯も体験。二日目には、長岡教育長や大友裕之次長、札幌市小学校長会の北本義和会長ら十四人がドキドキ探検隊のほか、子どもたちが設置したテントやドラム缶風呂を視察した。

　ドキドキ探検隊について、市教委生涯学習推進課野外教育担当の佐藤宏充主査は「指導者の付き添いがなく、子どもたちだけで保安林を探検するというワクワク感が醍醐味。その探検にネイチャービンゴを取り入れることでセミや葉、木などに対する視点をもたせ、新たな発見や感動体験を提供したい」と話すなど、子どもたちはグループごとに探検しながら協力してビンゴを完成させ、楽しんでいた。

　札幌市野外活動教育研究会の小林一三会長は、一行に対して林間学校の魅力や安全管理に注意していることを説明。視察を終えた長岡教育長は「子どもたちにとって体験学習はとても大切なもの。札幌の豊かな自然環境を生かした野外活動や野外教育を今後も充実させていきたい」と話した。

　参加した児童は「みんなでご飯を作ったり、キャンプファイアーをしたことが楽しかった」と感想を述べていた。

(市町村 2015-08-07付)