札幌市教育センターが情報化研修　ネットトラブルを防ごう　市内の教職員６９人が参加

（市町村 2015-08-11付）

札幌市教育センター情報化研修コース

　札幌市教育センターは四日、札幌市生涯学習総合センターで教育の情報化研修コース「スマートフォンやインターネットのトラブルから子どもたちを守るために」を開催した＝写真＝。市内の教職員六十九人が参加。スマートフォンやインターネットを使用する上での注意点を学んだ。

　ｅ―ネットキャラバンの沖杏奈氏が講師として、スマートフォンやインターネットのトラブルの被害と現状について説明した。

　沖氏は、児童生徒がインターネットを通じて知り合った人と会い、性的被害や暴力行為にあった事例を提示。インターネットで知り合った人に会いに行かないことや、フィルタリングでブロックするなど対策を求めた。

　個人情報漏えいでは、ＳＭＳやブログへの投稿について、「一つ一つが断片的なものであっても、部活のユニホームや地域の景色など、個人や学校の特定につながる可能性がある」と説明。一度インターネットに載せた情報は拡散し、消すことができないことから、「不適切な書き込みや写真を載せないよう呼びかけて」と訴えた。

　また、ネット詐欺やワンクリック詐欺については、「とにかく無視するか、専門家に相談してほしい」と注意点を伝えた。

　このあと、ＤＶＤ上映を通して、児童生徒がトラブルに巻き込まれる具体的事例を紹介した。

　参加者は、「インターネットトラブルに対する対応の知識を学ぶことができた」「ＤＶＤの内容が分かりやすかった。子どもたちの指導の際にも活用したい」「ネット使用の影響が具体的に説明されていて、どのようなトラブルに発展するかよく分かった」などと感想を述べていた。

(市町村 2015-08-11付)