ネットで働き方が変わる　更別農業高で道教委・田澤委員が授業

（学校 2015-08-12付）

更別農業高で道教委・田澤委員が出前授業

　【帯広発】更別農業高校（田村弘樹校長）は七月中旬、同校で道教委の田澤由利委員を講師に招き、出前授業を実施した＝写真＝。二年生四十七人が受講。生徒たちは、ビデオ授業やＩＣＴを使った柔軟な働き方にふれ、就業意識を向上させた。

　科目「農業情報処理」における「産業社会と情報」の領域について、ＩＣＴと農業の理解を深めることが目的。道教委の田澤委員が来校し、「インターネットで生活と働き方が変わる！～ＩＣＴと農業について学ぼう」をテーマに出前授業を行った。

　田澤委員は㈱テレワークマネジメント、㈱ワイズスタッフの代表取締役で日本におけるテレワーク推進の第一人者。この日は、ビデオを使って、テレワークの勤務形態が生まれた背景やコンピューターの正しい使い方、インターネットのメリット・デメリットなどを説明した。

　次いで、「ＩＣＴと農業」をテーマに、情報化の進展が社会や産業にどのような変化をもたらしているかについて解説。ＩＣＴを活用し農作業の効率と作物の品質を高める方法やインターネットを使って品物を売買する方法などを紹介した。

　このあと、ＩＣＴを活用し、北見にある「バーチャルオフィス」を訪問。生徒たちは農業とテレワークを両立している社員と会話しながら多様な働き方が可能であることを肌で感じていた。

　授業のおわりに生徒たちは、「人それぞれのライフスタイルを守りながら仕事をできるところに魅力を感じた。この仕組みが広まったら、仕事をしない人が減るのではないかと思った」「遠いところにいても仕事ができることはとても便利。時代の進歩を感じた」などと感想を述べていた。

　田村校長は「貴重な授業を参考にして、情報化の進展に伴う働き方の変化について、自分の将来と照らし合わせて考えてもらえれば」と話している。

(学校 2015-08-12付)