東神楽町が第2回総合教育会議で大綱策定 未来拓く心豊かな人を 子育て環境充実を重点に(市町村 2015-09-08付)
【旭川発】東神楽町は、八月三十一日に町役場で第二回総合教育会議を開き、教育大綱を策定した。教育大綱は基本大綱と重点大綱で構成。このうち、重点大綱は、第八次町総合計画などに基づき、基本目標を「未来を拓く心豊かな人を育むまちづくり」とした上で、六つの施策方針を設定。加えて、「みんなで育てる 子育て環境充実のまちプロジェクト」を重点プロジェクトに位置付けた。
教育大綱は、第八次町総合計画や町教委がまとめた町教育ビジョン2024をもとに、教育に関する基本目標や施策の方針、特に重点的に取り組む施策をまとめたもの。対象期間は二十七~三十六年度までの十年間となっており、四年ごとに見直すこととしている。
教育大綱のうち、重点大綱では、基本目標として、「未来を拓く心豊かな人を育むまちづくり」を設定。施策方針として、①子育て支援・幼児教育②学校教育③家庭・地域教育④生涯学習⑤文化・芸術⑥スポーツ―を定めた。
加えて、重点プロジェクトとして「みんなで育てる 子育て環境充実のまちプロジェクト」を盛り込んだ。本年度から二十八年度までに、保育や子育て支援サービスの充実や、「生きる力」を育む学校教育の推進など、子育て環境と子どもの教育環境の充実を重点的に進めていくこととした。
重点大綱の概要はつぎのとおり。
【施策の方針】
▼子育て支援・幼児教育
▽幼稚園や保育園における教育・保育環境の充実をはじめ、小学校との連携、就園奨励事業の推進や私立幼稚園、保育園への助成を図る
▽子育て支援や子どもの発達支援の充実に努める
▽国における「子ども・子育て支援新制度」への対応を検討する
▼学校教育
▽小・中学校教育において、本町の教育資源を生かした特色ある教育の推進や確かな学力の育成をはじめ、生きる力を育む教育活動を推進する
▽コミュニティ・スクールの導入など、学校や家庭、地域が連携協力して取り組む新たな学校づくりに努める
▽学校施設・設備の整備、教職員の資質向上を進めるほか、総合的な子どもの安全対策を推進する
▼家庭・地域教育
▽家庭・地域の教育力の向上に向け、子育てのための学習・交流機会の提供や、家庭教育支援グループの育成など家庭教育機能の向上を図る
▽地区公民館との連携を深め、関係団体への支援を通じて地域教育機能の一層の充実を図る
▼生涯学習
▽生涯学習施設の整備充実を図るとともに、世代間交流の視点を踏まえた指導者の確保、大学と連携した「知のネットワーク」づくり、特色ある講座・教室の開催に努める
▼文化・芸術
▽豊かで生きがいに満ちた暮らしの確保と地域文化の継承・創造に向け、文化連盟や各種文化芸術団体への支援を図る
▽多様な文化芸術にふれる機会の充実に努め、町民主体の文化芸術活動の活発化を促進する
▽文化財の保護を進めるとともに、教育活動、交流活動など様々な分野での文化財・芸術作品の活用を図る
▼スポーツ
▽スポーツ施設の整備充実および管理運営体制の充実を図る
▽体育協会や総合型地域スポーツクラブへの支援、スポーツ少年団等の指導者の確保・育成、年齢層に応じたスポーツの普及促進に努める
【重点プロジェクト】=「みんなで育てる 子育て環境充実のまちプロジェクト」
▽子育て支援施設の充実
▽保育サービスの充実
▽こども基金の運用
▽児童健診の実施
▽幼児教育・学校教育の充実
▽学校・家庭・地域の連携強化
▽異年齢・世代間交流の促進
▽体力の向上
▽教育分野でのアクティブシニアの活用
▽大学と連携した知のネットワークづくり
▽町図書館の機能強化など読書に親しむ環境づくり
(市町村 2015-09-08付)
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