札幌市幼児教育センター　幼児教育推進体制構築へ調査　文科省モデル事業で実行委が会合、事業概要・実施計画を確認

（市町村 2015-09-14付）

札幌市幼児教育センターが文科省モデル事業実行委

　札幌市幼児教育センターは十日、札幌市内のちえりあで二十七年度文部科学省調査研究委託事業「幼児教育の質向上にかかる推進体制等の構築モデル調査研究」第一回調査研究実行委員会を開催した＝写真＝。委員など十二人が出席。幼児教育のさらなる質向上に向け、事業概要や研究の方向性を確認した。

　札幌市教委では本年度、文科省から「幼児教育の質向上にかかる推進体制等の構築モデル調査研究」の調査研究委託を受けており、調査研究内容をまとめるため、調査研究実行委員会を立ち上げた。質的向上を図る幼児教育の推進体制の検証と充実のための新たな視点を探ることを目的に、研究結果の分析や考察、まとめなどを行っていく。

　冒頭、同センターの出葉充担当課長があいさつ。幼児教育の重要性にふれ、「今後につながる成果をまとめ、内外に発信していきたい」と述べた。

　議事では、事業概要や実施計画などについて同センターの上田繁成幼児教育企画・研修担当係長と松井泰子幼児教育相談担当係長が説明。事業概要のほか、主な調査研究内容として、①特別支援教育推進状況から札幌市の幼児教育振興を図る「新たなしくみ」の成果検証②円滑な幼（保）小連携・接続のための効果的方法の調査検証―の二点を提示した。

　また、調査研究協力園・校の北区（札幌市立白楊幼稚園・札幌市立白楊小学校）と南区（札幌市立もいわ幼稚園・札幌市立藻岩南小学校）の担当者がこれまでの実践をもとに、今後の研究の方向性を発表。幼・小連携を踏まえた教育や教職員間交流、幼稚園児を小学校零年生ととらえた取組の推進などを示した。

　今後は十二月に第二回委員会、来年二月に第三回委員会を行うほか、二月二十九日に札幌市幼保小連携推進協議会を開催。年度末までに報告書を取りまとめ、文科省に提出する。

(市町村 2015-09-14付)