帯広市教委 小・中学校の適正配置計画見直し 帯広第二中と緑園中の統合あらためて検討 来年度までに策定の方針(市町村 2015-09-24付)
【帯広発】帯広市教委は、来年度までに小・中学校の新しい適正配置計画を策定する方針を示した。現計画における帯広第二中学校と緑園中学校の統合を含めた「西帯広地区中学校適正配置実施計画」は〝仕切り直し″とし、今後あらためて帯広市全体の計画づくりの中で検討していく。
これまで市教委では、少子化の進展を背景に学校の小規模化が進んでいることから、適正な学校規模を維持し、良好な教育環境を確保するため、十八年九月に策定した小・中学校適正配置計画に基づき、小・中学校の移転改築、統合に取り組んできた。
その後、国の制度改正や児童生徒数の推移など、適正配置を進める上で影響を及ぼすと思われる状況がみられたことから、二十二年度に計画の見直しを実施。国の制度改正や児童生徒数の将来推計などを踏まえ、七地区ごとに適正配置の対象校や実施時期を修正した。
現計画における西帯広地区の中学校は、計画想定に近い数値で生徒数の減少が進み、学級数の減少による小規模化の傾向が現われてきていることから、適正配置に向けた取組を進めるため、「西帯広地区中学校適正配置実施計画」地域説明会を二十六年十一月から二十七年二月にかけて複数回行ってきた。
説明会では、地域住民から、「規模が大きくなると指導が十分行き届かなくなる」「遠距離通学によって生徒の負担が増える」「第二中存続を希望する」などの意見が多数寄せられた。また、現計画において当該地域の中学校だけに着手することへの疑問や、緑園中校舎活用を前提とした統合案への意見などもあった。
これらを踏まえ、帯広第二中と緑園中の統合を含めた「西帯広地区中学校適正配置実施計画」については、適正規模および適正配置の検討を引き続き進める必要があると判断した。
今後については、学校基本調査等に基づく児童生徒数・学級数の将来推計、国の制度改革の動向の研究などを行いながら、適正配置の新たな方針等の構築に向けて、来年度を目安に方向性をまとめていくこととした。
(市町村 2015-09-24付)
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