札幌市教委が特別支援学級担当者連絡協議会を初開催　ニーズに応じた実践を　説明、グループ協議通し研鑚

（市町村 2015-09-24付）

札幌市教委が特別支援学級担当者連絡協議会

　札幌市教委は十七日、市内ちえりあで特別支援学級担当者連絡協議会を開催した＝写真＝。小学校の特別支援学級担当者約八十人が参加。特別支援教育の動向など説明やグループ協議を通して、資質能力の向上を図った。

　同協議会は、特別支援学級を担当する教員を対象に特別支援学級における学級運営や学習指導などに関する説明や協議を行い、専門性の向上を目的としている。ことし新たに開催したもので、今回は中央区・北区・東区・白石区・厚別区の小学校の担当者が参加した。

　開会式では、札幌市教育センターの佐田利典教育相談担当課長があいさつ。特別支援学級などに在籍する児童が増加する中で、「より一層、一人ひとりの教育的ニーズに応じた教育を推進することが大切。協議会を通して特別支援学級における教育の充実に役立ててほしい」と呼びかけた。

　続いて、特別支援学級の運営に関する課題についてグループ協議。進路指導や保護者対応など課題と感じていることについて議論したほか、解決に向けた方策を話し合った。

　また、市教委教育課程担当課の山田浩富特別支援教育担当係長が、特別支援教育の動向等について説明。特別支援学級に在籍する児童数が十年間で二倍になっており、一人ひとりの障がいの状況を踏まえ、進路等を見据えた教育課程編成や教育内容の充実の必要性を強調したほか、教育内容の充実に向けて、①交流および共同学習②教科等の指導内容の精選化・重点化③教科用図書の効果的な活用―の三点について示した。

　また、保護者との連携を図りながら「サポートファイルさっぽろ」を活用するなどして個別の教育支援計画の作成を求めたほか、合理的配慮や基礎的環境整備についても説明した。

　このあと、各担当者が札幌市学びの支援委員会や教育センターにおける教育相談、児童発達支援事業・放課後等デイサービスとの連携について説明した。

(市町村 2015-09-24付)