札幌市地域スポーツ指導者活用事業　中学校対象に本年度から　保健体育などで実技指導可能に

（市町村 2015-10-20付）

　札幌市観光文化局スポーツ部は、ことし十月から地域スポーツ指導者活用事業を実施している。市立中学校の保健体育科の授業などで、担当教諭の補助的な立場として実技指導が可能となる地域スポーツ指導者を活用できるもの。地域人材を活用し、地域と学校が支え合いながら子どもの教育を推進するとともに、地域に開かれた学校づくりを行う。

　市では、二十一年度から「雪・環境・読書」をテーマとした札幌らしい特色ある学校教育を展開。このうち、雪の分野では、札幌のウィンタースポーツを活性化させるため、二十五・二十六年度にスキー指導のスキルをもった人材を、中学校・高校のスキー学習の指導者として活用する地域スポーツマスター活用事業を実施していた。

　しかし、スキー事業に限らず、体育的活動において担当教諭の補助的な立場で実技指導を行うことができる指導者を要望する声も多かったことから、地域スポーツマスター活用事業の名称を変更。ことしから新たにスタートした。

　地域と学校が支え合いながら子どもの教育を推進するとともに、地域に開かれた学校づくりを目的としており、スキー学習のほか、柔道やダンスなど幅広い体育的活動で地域スポーツ指導者を活用することが可能となっている。

　地域スポーツ指導者は、各学校が地域から募集した有償ボランティア。①保健体育科の授業において、担当教諭の補助的な立場として実技指導を行う②スキー学習等において、事前打ち合わせおよび資格等の確認を行った上で、単独でのグループ指導も可とする―と規定している。

　市内全中学校が対象。同事業を利用する場合は、地域スポーツ指導者活用事業申込書において、活用する授業ごとに申し込むこと。

(市町村 2015-10-20付)