札幌市教委「なかよしキャンプ」西・北ブロック　一緒に料理　楽しいね　小５・幼児が野外炊事で交流

（市町村 2015-10-22付）

　札幌市教委が主催する幼保小連携自然体験活動「なかよしキャンプ」が十八日、西ブロック（星置東小学校・手稲北小学校）と北ブロック（百合が原小学校）で行われた。来年度から小学校に通う幼児と最上級生になる五年生が参加。このうち、西ブロックでは、野外炊事でカボチャ料理を協力して作り、交流を深めた。

　同事業は、札幌の豊かな自然環境の中で、一年後、同じ学校に通う幼児と五年生の児童が一緒に自然体験活動を行い、人間性や社会性、コミュニケーション能力を高め、豊かな心・健やかな身体を育みながら、ともに生きる喜びを実感できるよう推進していくことが目的。四ブロックで事業を実施している。

　このうち、西ブロックでは幼児十五人と五年生二十一人の計三十六人が参加した。

　テーマは「名物カボチャでクッキング～南瓜料理作り」。野外炊事での体験を通して、五年生と幼児が協力して活動に取り組むことの価値を知ることや、自分たちで作った料理を食べて食を楽しむことをねらいとした。

　手稲北小学校に集まった参加者は四グループに分かれ、五年生を中心に「安全に調理しておいしいカレーをつくろう」など、一日の目標や約束事を決めた。

　調理係やかまど係に分かれ、おいしいカレーを作るために「安全」をキーワードに据え、五年生が幼児に寄り添って一緒に野菜を切ったり、薪割りの仕方を教えるなど、けがをしないよう支援していた。

　午後は協力して後片付けを行ったほか、鬼ごっこなどゲームをして交流を深めた。

　参加した幼児は「五年生が教えてくれたから上手に切ることができた」と、五年生は「けががなく、おいしいカレーがつくれてよかった」と感想を述べていた。

　市教委生涯学習推進課野外教育担当の佐藤宏充主査は「目標に向かい、これまでのかかわりから得た経験を生かす姿がみられたことは非常に大きい。今後も自然体験活動（野外活動）を通してかかわりを深め、自分自身の高まりや、活動をともにすることの良さを感じてくれたら」と話していた。

　このほか、十八日には北ブロックで焼きそばづくりを行ったほか、二十五日には東ブロック（平岡公園小学校）で自然探検ハイキングを、南ブロック（緑丘小学校）ではスイーツクッキングを行う予定となっている。

(市町村 2015-10-22付)