田中組が札幌市に義援金寄付　交通遺児の手助けを　子の成長支える人づくりに活用

（市町村 2015-12-22付）

田中組が札幌市に義援金寄付

　札幌市子ども未来局に十七日、地元建設業者の㈱田中組（札幌、阿部芳昭社長）から交通遺児のための義援金三十万円が寄付された＝写真＝。田中組からの寄付はことしで四十一回目。本社・道内三支店が所在地の市役所へ寄付している。

　同社役職員でつくる「田中組交通遺児を守る会」が、「交通災害で親を亡くした子どもたちの手助けができれば」と、昭和五十年から毎年社内で義援金を募っている。

　四つの本支店による義援金の累計は、今回を含め四千百九十九万二千二百四十二円となった。そのうち、札幌市への義援金累計は一千九百三十万二千二百四十二円。

　この日、会社を代表して和地稔取締役常務執行役員総務部長、中野淑文顧問、職員代表として総務部の吉原梨沙子さんが子ども未来局を訪問。吉原さんが村山英彦子ども未来局長に義援金を手渡した。

　村山局長は「長年にわたり役職員の皆さんから義援金を募っていただき、大変感謝している。子どもたちの成長を支える人づくりに活用させてもらう」と述べ、感謝状を手渡した。

　和地総務部長は「札幌市には日ごろから工事等でお世話になっている。恩返しの意味も込め、交通遺児のために少しでも支援できれば。今後も活動を続けていきたい」と話している。

(市町村 2015-12-22付)