帯広市教委などが小中いじめ・非行防止合同サミット　学校生活のルール作りを　４０校８０人が決意新たに

（市町村 2015-12-17付）

小中学生いじめ・非行防止合同サミット

　【帯広発】帯広市教委といじめ・不登校・非行等に関する対策委員会は七日、市役所で本年度第二回市内小中学生いじめ・非行防止合同サミットを開催した＝写真＝。市内小・中学校四十校から児童生徒や引率教員など八十人が参加。二十七年度共通テーマ「Ｋ（絆）Ｏ（思いやり）Ｅ（笑顔）～思いやる心が私たちの笑顔を生む」のもと、市立大空中学校生徒会制作の「心あったかＣＭ」の上映や、各学校の取組紹介などを通して、いじめ・非行防止を誓い合った。

　同サミットは、いじめや非行問題について、市内小・中学校の児童会と生徒会の代表が一堂に会することで、児童会と生徒会の連携を深め、活動の充実を図る。また、引率教員が話し合いの様子を参観することで、今後の指導に役立てることを目的に八年度から実施している。

　冒頭、帯広市教委の村松正仁学校指導担当企画監があいさつ。児童生徒に対して、「いじめや非行等の問題に対して、自分たちの頭や心で考え、友達と楽しい学校生活を送れるようなルール作りを、このサミットを通して発信してほしい」と呼びかけた。

　つぎに、担当者によるオリエンテーションのあと、大空中生徒会制作の「心あったかＣＭ」を上映。コミュニケーションアプリ「ＬＩＮＥ」を利用することによって、無視などのいじめにつながる事例を収録した内容を通して、スマホの正しい利用方法やいじめ防止などを訴えた。

　続いて、五グループに分かれて、いじめ・非行等の対策に向けた自校の取組を紹介し合うなど、意見交流。「近隣の幼・小・中で様々な取組を行っていきたい」「給食交流会などの異学年交流を本格的に進めたい」などと意見を発表していた。

　おわりに、いじめ・不登校・非行等に関する対策委員会の藤崎禎人対策委員長と、帯広市ＰＴＡ連合会の保前明美会長があいさつ。

　藤崎対策委員長は「他校と交流した取組を、自校に戻って共有してもらえれば」と期待。保前会長は「今後は子どもも大人も一緒になっていじめ問題に目を向けていきたい」と述べた。

(市町村 2015-12-17付)