国語A・B、理科―小中で全国平均上回る 江別市教委が全国学力・学習状況調査結果を公表
(市町村 2015-12-16付)

 江別市教委は、平成二十七年度全国学力・学習状況調査の結果を公表した。小学校では平均正答率がすべての教科で全道平均を上回り、うち、国語A、国語Bはともに全国平均も上回っている。中学校においても全教科で全道平均を上回り、うち、国語A、国語Bはともに全国平均を上回っている。質問紙調査をみると、平日に三時間以上テレビやビデオを見る割合は、小学校で一・一ポイント、中学校で一・二ポイント全国平均を上回った。平日にテレビゲームを三時間以上する割合は、中学校では二・一ポイント全国平均を下回ったが、小学校は一・五ポイント上回った。

 本年度の全国学力・学習状況調査は、市内の小学六年生一千十三人、中学三年生一千五十八人を対象に実施した。

 調査結果をみると、小学校における各教科の平均正答率は、国語A・B、算数A・B、理科の全教科で全道平均を上回り、国語Aは一・一ポイント、国語Bは〇・五ポイント全国平均を上回った。算数Aは〇・四ポイント、算数Bは〇・六ポイント全国平均を下回った。理科は一・一ポイント全国平均を上回った。

 中学校では、国語A・B、数学A・B、理科の全教科で全道平均を上回り、国語Aは〇・八ポイント、国語Bは〇・一ポイント全国平均を上回った。数学Aは〇・五ポイント、数学Bは〇・九ポイント全国平均を下回った。理科は二・九ポイント全国平均を上回った。

 各教科における領域ごとに全国平均と比較すると、小学校国語Aでは、「書くこと」が五・七ポイント上回った一方で、「話すこと・聞くこと」が二・四ポイント、「伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項」が〇・六ポイント下回った。国語Bでは、「読むこと」が全国平均と同様、「書くこと」が〇・五ポイント上回った。

 算数Aでは、「図形」が四・〇ポイント上回ったが、「数と計算」が〇・九ポイント、「量と測定」が四・二ポイント、「数量関係」が一・四ポイント下回った。算数Bは、「数と計算」が〇・九ポイント上回った一方、「量と測定」が〇・九ポイント、「図形」が〇・二ポイント、「数量関係」が二・七ポイント下回った。

 理科では、「物質」が四・六ポイント、「エネルギー」が一・五ポイント全国を上回ったが、「生命」が〇・七ポイント、「地球」が一・三ポイント下回った。

 中学校では、国語Aは、「話すこと・聞くこと」が一・四ポイント、「書くこと」が一・九ポイント、「伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項」が〇・六ポイント上回ったが、「読むこと」は〇・六ポイント下回った。国語Bでは、「読むこと」が〇・二ポイント上回ったが、「書くこと」が〇・八ポイント、「話すこと・聞くこと」が〇・一ポイント下回った。

 数学Aでは、「図形」が〇・五ポイント、「関数」が〇・四ポイント上回ったが、「数と式」が一・六ポイント、「資料の活用」が一・九ポイント下回った。数学Bは、「数と式」が一・二ポイント、「図形」が〇・七ポイント、「関数」が〇・八ポイント、「資料の活用」が一・二ポイント全国を下回った。

理科は、「物理」が三・四ポイント、「科学」が一・九ポイント、「生物」が三・三ポイント、「地学」が三・二ポイントと、すべての領域で上回った。

 質問紙調査をみると、難しいことへの挑戦意欲や自己肯定感、将来の目標については、小学生、中学生いずれも前年度を上回った。市教委の分析では、「市内の小・中学校では一人ひとりの良さや可能性を見つけて伝えたり、将来就きたい仕事や夢について考えさせたりする指導が全国より高い割合で実施されており、子どもたちの自己肯定感の向上につながっている」とみている。

 「テレビの視聴やゲームの時間」では、小学生は前年度を下回り、改善の傾向だが、全国平均より上回った。ゲーム時間については、中学生は全国平均より下回っているが、テレビ等の視聴は前年度より増えている。

 「学校の授業以外の勉強」では、家庭学習については、小・中学生ともに自分で計画を立てて、勉強をしている割合は全国平均を上回った。小・中学生ともに、平日に一時間以上家庭学習をしている割合が全国平均より下回っているが、前年度より改善された。

(市町村 2015-12-16付)

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