上川町中高一貫教育推進委が報告会　本年度の成果と課題共有　さらなる連携へ協力を確認

（市町村 2015-12-14付）

かみかわの中高連携一貫教育報告会

　【旭川発】上川町中高一貫教育推進委員会（北爪博彦委員長）は二十七日、町内のかみんぐホールで「かみかわの中高連携一貫教育報告会」を開催した＝写真＝。町立上川中学校と上川高校の生徒および教職員、町教委関係者、町民などが参加。本年度における両校の行事連携や中高一貫教育での成果と課題などについて理解を深め、引き続き連携強化に向け関係者で協力していくことを確認した。

　同町では、中学校と高校で継続した学習を展開し、生徒の個性や能力を伸ばすため、両校と町教委などで同推進委員会を設置。十四年度から両校の連携型一貫教育を進めてきた。これまで両校合同による学習活動や部活動、資格検定取得などを実施。また、両校教職員の相互的な授業参観や研修会の開催などに取り組んできた。

　この報告会は、両校の連携型一貫教育の実践を町民に紹介するとともに、これまでの支援に感謝を表すことを目的としている。

　冒頭、北爪委員長（上川高校長）のあいさつのあと、両校の取組を各校担当者が報告。上川中の地域産業体験やアウトドア宿泊研修、上川高の環境学習やカナダ研修について紹介していた。

　さらに、両校を巣立った二人の卒業生が、上川中・上川高で学んだことや思い出を振り返ったほか、これからの進路についての意気込みを熱弁。二人のうち、上川町内での就職が内定している石田有里さんは「自分を育ててくれた上川町に恩返しをしたい」と抱負を語った。

　報告会の最後には、同委員会の角谷幸保副委員長があいさつ。十四年目を迎えた中高一貫教育において、さらなる連携の必要性を強調し、引き続きの協力を求めた。

(市町村 2015-12-14付)