森林環境教育など推進　下川町の総合教育大綱案

（市町村 2015-12-24付）

　【旭川発】下川町は十二月上旬、総合教育大綱（案）をまとめた。計画期間は二十七～三十年度の四年間。学校教育、生涯学習・スポーツ、芸術文化の三項目で取り組むべき推進施策を盛り込んでいる。うち、学校教育では、教育環境や特別支援教育の充実に加え、森林環境教育など特色ある取組を推進。また、デジタルメディアに対する指導の拡充や、町いじめ防止対策条例の策定も進めていく。このほか、下川商業高校への入学促進に向けた取組の充実を図る。

　大綱では、町の総合計画を踏まえ、「個性・可能性・魅力を伸ばす人づくり」を基本目標に設定。計画期間を二十七～三十年度の四年間とした。

　①学校教育②生涯学習・スポーツ③芸術文化―の三項目において、取り組むべき推進施策を盛り込んだ。

　うち、①では、確かな学力の向上に向け、ＩＣＴ教育や国際理解教育の充実、教育環境の整備などを推進。

　配慮が必要な児童生徒の実態把握と、学校・関係機関、保護者との連携、特別支援教育相談員、特別支援教育支援員の配置などを行う。

　加えて、小・中学校および幼児センターや下川商業高校での教育活動で、森林とのふれあいから林業としての森林活用まで一貫して学べる森林環境教育を行い、特色ある取組を進める。

　食育については、栄養教諭の指導のほか、地産地消の学習や給食における地場食材活用など安全・安心な給食を提供する。

　児童生徒の健康等について、子どもの生活習慣の改善などを家庭と学校が連携・協力して取り組む。特に、過剰なデジタルメディアの接触は児童生徒への悪影響が懸念されていることから指導を拡充。さらに、町いじめ防止対策条例の策定なども進めていく。

　下川商業高については、特色ある教育活動の支援のほか、存続および発展に向けた振興策を強化し、生徒確保に努める。

　大綱の概要はつぎのとおり。

【学校教育】

▼小中学校教育の充実

▽教育環境の充実

▽特別支援教育の充実

▽特色ある教育活動の推進

▽児童・生徒の健康と安全確保

▼下川商業高校への支援

▽下川商業高校の入学促進

【生涯学習・スポーツ】

▼生涯学習の振興

▽家庭教育、青少年教育の推進

▽自主的な学習活動の支援

▽社会教育施設の整備充実

▼生涯スポーツの振興

▽健康づくりのための生涯スポーツの推進

▽スポーツ競技力の向上

▽社会体育施設の整備充実

【芸術文化】

▼町民の芸術・文化振興

▽芸術文化鑑賞機会の充実

▽自主的な文化活動の推進

▼文化財の保護・活用

▽文化財の保護活用

▽無形文化財の伝承活動への支援

▽展示保存施設の整備充実

(市町村 2015-12-24付)