中学校男女５項目で向上　全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果―札幌市教委

（市町村 2015-12-28付）

　札幌市教委は十七日、第二十八回教育委員会会議で二十七年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果の概要を公表した。小学校では男子で三項目、女子で二項目が前年度より上回り、中学校では男女ともに五項目で前年度を上回ったことを報告。市教委では、園児・児童生徒の体力向上に向けて取組など好事例の普及や研修の充実を図っていくほか、年度末までにさっぽろっ子「健やかな身体」の育成プランを改定し、各学校に周知していく。

　調査項目は、小学校五年生で「握力」「上体起こし」「長座体前屈」「反復横とび」「２０㍍シャトルラン」「５０㍍走」「立ち幅とび」「ソフトボール投げ」の八項目、中学校二年生では小学校の項目に「持久走」を加えた九項目。全国平均を五十とした「Ｔ得点」で、前年度と比較した数値で示した。

　小学五年生男子は「握力」「ソフトボール投げ」が全国平均を上回り、「２０㍍シャトルラン」「５０㍍走」「ソフトボール投げ」が前年度より向上した。

　女子は「握力」が全国を上回った。また「反復横とび」「２０㍍シャトルラン」が前年度より向上した。

　「体育の時間を除く一週間の総運動時間が六十分未満の児童の割合」では、男子が前年度六・四％から六・三％、女子が前年度一二・六％から一二・一％に改善した。

　中学校二年生男子では、「握力」が全国平均を上回り、「握力」「長座体前屈」「反復横とび」「持久走」「立ち幅とび」が前年度より向上した。

　女子はすべての項目が全国平均を下回ったものの、「握力」「反復横とび」「持久走」「２０㍍シャトルラン」「５０㍍走」が前年度より向上した。

　「体育の時間を除く一週間の総運動時間が六十分未満の生徒の割合」では、男子が前年度一〇・九％から一〇・六％、女子が前年度二八・一％から二五・九％と改善した。

　市教委では、園児・児童生徒の体力向上に向けた取組など、好事例の普及や研修の充実を図っていくほか、年度末までにさっぽろっ子「健やかな身体」の育成プランを改訂し、各学校に周知していく。　

(市町村 2015-12-28付)