教育の改革と発展を 札幌市立高・特事務職員会が研究大会 研究発表、講演通し資質向上(関係団体 2016-01-12付)
札幌市立高校事務職員会研究大会
札幌市立高校・特別支援学校事務職員会(中辻拓実会長)は五日、ホテルライフォート札幌で第四十二回研究大会を開催した=写真=。五十二人が参加。研究発表や講演を通して、資質能力の向上を図った。
大会テーマは「教育の改革と発展をめざして~学校経営事務の充実」。
開会式では中辻会長があいさつ。「県費負担教職員の給与負担等の移譲など、学校事務を取り巻く環境が大きな変革期を迎える中、学校事務職員として資質能力の向上が不可欠。本日の成果をあすからの仕事に還元してほしい」と呼びかけた。
続いて、市教委の大友裕之教育次長、札幌市立高校・特別支援学校長会の佐々木高至会長、道公立学校事務職員協会の長谷川謹也会長があいさつ。大友次長は総合教育会議が開かれ、教育大綱が策定されるなど、昨年の動きを振り返ったほか、「二十九年度に予定されている県費負担教職員の給与負担等の北海道からの移譲や仮称・南部高等支援学校の開校に向けて、二十八年度はその準備も大詰めを迎える。皆さんの理解と協力を得ながら様々な教育課題に全力で取り組みたい」と述べた。
引き続き、市教委の長谷川正人教育課程担当課長が「特別支援教育および障がい者施策の状況について」と題して講話。特別支援教育について、「障がいのある幼児児童生徒一人ひとりの教育的ニーズに応じて適切な指導および必要な支援を行うこと」と説明したほか、特別支援教育にかかわる計画や法令等について紹介した。
障がい者施策の状況については、障害者制度改革の流れや中央教育審議会初等中等教育分科会の報告、合理的配慮と基礎的環境整備の考え方について説明。また「聴覚過敏の児童生徒等のために教室の机・いすの脚に緩衝材を付けて雑音を軽減する。視覚情報の処理が苦手な児童生徒等のために黒板周りの掲示物等の情報量を減らすなど、個別の事案ごとに特性に応じて教室環境を変更する」など合理的配慮に当たり得る配慮の具体例を挙げた。
このあと、札幌伏見支援学校開校準備室の岩﨑英樹調査員が「事務室のコミュニケーションを考える」と題して講演したほか、三つのグループが研究発表。「アウッと驚っく!Outlook」のグループでは、業務の効率化や情報の共有化につながると考え、電子メール機能以外にも予定表やパブリックフォルダなど様々な機能があるOutlookについて研究したことを報告した。
このほかのグループは、学校予算と教育環境整備、学校施設維持管理について、それぞれ発表した。
(関係団体 2016-01-12付)
その他の記事( 関係団体)
スポーツ事故防止対策推進へセミナー きめ細かい危機管理を 160人が外傷予防策など議論
独立行政法人日本スポーツ振興センターは八日、札幌コンベンションセンターでスポーツ庁委託事業スポーツ事故防止対策推進事業セミナー「学校でのスポーツ事故を防ぐために」を開催した=写真=。本年度...(2016-01-13) 全て読む
第53回道高校教育研究大会開く 「授業づくり」の充実を ALの手法を取り入れて
道高校教育研究会(佐々木高至会長)は七日から二日間、札幌市内のニトリ文化ホールなどで第五十三回道高校教育研究大会を開いた。一千九百人が参加し、研究主題「未来を担う人を育む北海道高校教育の創...(2016-01-12) 全て読む
生きがい・働きがいもって 道高校長協会後期研―富田会長あいさつ概要
二十七年度道高校長協会後期研究協議会(六日、ホテルライフォート札幌、八日付1面既報)における、富田敏明会長=写真=のあいさつ概要はつぎのとおり。 ▼はじめに 昨年来、国際情勢は不安感...(2016-01-12) 全て読む
道特別支援副校長・教頭会が冬季研 教育充実に一層の貢献を 共生社会形成で―日向会長
道特別支援学校副校長・教頭会(日向正明会長)は六日から二日間、ホテルライフォート札幌で二十七年度冬季研究協議会を開いた=写真=。初日の開会式であいさつした日向会長は「本道の特別支援学校全体...(2016-01-12) 全て読む
道社会科教育研究会が冬季セミナー 主体的に参画する力育成 札幌市内小・中学校の教員が実践発表
道社会科教育研究会(吉呑正美会長)は五日、札幌市立北辰中学校で「第九回社会科教育冬季セミナー in Sapporo」を開催した=写真=。四十四人が参加。札幌市内小・中学校教員の実践発表や講...(2016-01-12) 全て読む
【平成28年を迎えて 教育研究団体に聞く】日本生涯教育学会北海道支部 佐久間章支部長
謹んで新春のお慶びを申し上げます。日ごろより本支部の活動に対しまして、温かいご理解とご支援を賜り心より感謝申し上げます。 昭和五十七年に発足した本支部は、北海道における社会教育・生涯学...(2016-01-08) 全て読む
【平成28年を迎えて 教育研究団体に聞く】北海道道教育評価研究会 北本義和会長
平成二十八年の新年を迎え謹んで新年のごあいさつを申し上げます。また、日ごろより本会の諸活動に対しまして深いご理解と温かいご支援をいただいておりますことに厚く御礼を申し上げます。 さて、...(2016-01-08) 全て読む
【平成28年を迎えて 教育研究団体に聞く】北海道学校教育相談研究会 西田隆雄会長
謹んで新春のお慶びを申し上げます。平素より本研究会の諸活動に対しまして、温かいご理解とご支援を賜り厚くお礼を申し上げます。 本研究会は昭和四十七年設立総会と第一回研究大会を開催して以来...(2016-01-08) 全て読む
【平成28年を迎えて 教育研究団体に聞く】北海道言語障害児教育研究協議会 羽川希世志会長
謹んで新年のお慶びを申し上げます。日ごろより皆様には、本協議会に対しご理解とご支援をたまわり深く感謝申し上げます。 本協議会は、五十年近い歴史を持つ研究団体です。会員構成は、道内の「こ...(2016-01-08) 全て読む
道高校長協会が後期研開く 課題解決へ協働性発揮 研究・研修の深化を―富田会長
道高校長協会(富田敏明会長)は六日、ホテルライフォート札幌で二十七年度後期研究協議会を開いた=写真=。富田会長があいさつに立ち、「各学校においては、育成すべき資質・能力を踏まえた教育課程の...(2016-01-08) 全て読む