第53回道高校教育研究大会開く 「授業づくり」の充実を ALの手法を取り入れて(関係団体 2016-01-12付)
第53回道高校教育研究大会開会式
道高校教育研究会(佐々木高至会長)は七日から二日間、札幌市内のニトリ文化ホールなどで第五十三回道高校教育研究大会を開いた。一千九百人が参加し、研究主題「未来を担う人を育む北海道高校教育の創造」のもと、研修を深めた。初日の全体集会では、開会式=写真=が行われ、佐々木会長があいさつ。「新しい学力を身に付けさせるべく、アクティブ・ラーニング等の手法を授業に取り入れ、〝授業づくり〟を充実させていかなければならない」と述べた。道高校長協会の富田敏明会長もあいさつに立ち、「今までの実践に自信と誇りをもつとともに、変えるべきところは思い切って変えるという柔軟性を失わずに、授業改善に臨んでいきたい」と呼びかけた。
大会初日には、札幌市内のニトリ文化ホールで全体集会を開いた。
開会式では、大会長を務める佐々木会長があいさつ。「生徒の主体的・協働的な学びを深めることによって、知識・技能だけではなく、〝知っていること、できることをどう使うか〟といった思考力・判断力・表現力、さらには、〝どのように社会とかかわり、より良い人生を送るか〟といった学びに向かう力や人間性を育むことの重要性が指摘されている」などと教育改革をめぐる動きを展望し、「我々が注目すべきは、高大接続において、それらの力がどう評価されていくのかという点である」と述べた。
また、「新しい学力を身に付けさせるべく、アクティブ・ラーニング等の手法を授業に取り入れ、〝授業づくり〟を充実させていかなければならない」と指摘するとともに、研究大会を通して、「情報を共有しながら、今後、次々と打ち出されるであろう教育改革にひたむきに取り組み、成果を上げていきたい」と述べた。
道高校長協会の富田会長もあいさつに立ち、「新しい年の始まりに当たり、今までの授業実践をじっくりと振り返り、その成果と課題を踏まえて、つぎの一歩を踏み出すことは、非常に意義のあること」と述べた。
また、「今までの実践に自信と誇りをもつとともに、変えるべきところは思い切って変えるという柔軟性を失わずに、授業改善に臨んでいきたい」「私たち自身が協働性を発揮する中で、生徒の知・徳・体の成長に向けて、日々、やりがいや働きがいを感じながら、仕事に向かう一年になることを願う」と呼びかけた。
来賓の道教委教育長・柴田達夫氏、札幌市教委教育長・長岡豊彦氏が祝辞。
柴田氏は、アクティブ・ラーニングを通して、「子どもたちがより思考力、表現力を高めていくことができるように、努力していきたい」と述べるとともに、大会の成果に期待を寄せた。
長岡氏は「子どもたちが積極的に社会に参画し、社会や地域と連携・協働しながら、ともに課題を解決することができるよう、これまでの取組の成果と課題を明らかにするとともに、一層の充実に向けて、改革と創造の取組を鋭意進めていくことが重要」と述べた。
全体集会では、開会式後、京都大学高等教育研究開発センター教授の溝上慎一氏が「社会に繋がる学習―アクティブラーニングとトランジション」と題して講演した。
二日目には、札幌市・小樽市内の十四会場に分かれ、教科別集会を開いた。
(関係団体 2016-01-12付)
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