道社会科教育研究会が冬季セミナー　主体的に参画する力育成　札幌市内小・中学校の教員が実践発表

（関係団体 2016-01-12付）

実践発表や講演を通して研鑚を深めた

　道社会科教育研究会（吉呑正美会長）は五日、札幌市立北辰中学校で「第九回社会科教育冬季セミナー　ｉｎ　Ｓａｐｐｏｒｏ」を開催した＝写真＝。四十四人が参加。札幌市内小・中学校教員の実践発表や講演を通して研鑚を積んだ。

　同会では本年度から、「主体的に社会に参画する力」に焦点を当てた三年間の研究に取り組んでいる。また児童生徒が習得した知識・技能を活用し、協働して問題解決に向かう力を身に付け、学んだ力を社会参画につなげるための実践と検証を重ねている。

　今回は、実践発表のほか、筑波大学附属中学校の関谷文宏主幹教諭が講師として講演を行った。

　開会式では、吉呑会長があいさつ。「冬季セミナーで多くのことを学んで、あすからの社会科教育に活用してほしい」と呼びかけた。

　続いて、札幌市立新琴似北小学校の石橋純平教諭と札幌市立東栄中学校の船渡川生子教諭が、昨年十月に開催した第六十八回道社会科教育研究大会および第二十五回道生活科研究大会の公開授業をもとに、それぞれ実践発表した。

　このうち、「習得した知識・技能を活用し、協働して問題解決に向かう学習展開～研究大会の授業を通して」と題して発表した石橋教諭は、児童に考える習慣を身に付けさせるため、資料を見て気づいたことから考えさせる授業を実施。その結果として、「自ら学び考える姿勢が育っており、他教科の学習にもつながっている」ことを報告した。

　このあと、関谷主幹教諭が「四段階の評価で学力を高める指導の工夫」と題して講演。導入や展開、発展やまとめといった四段階の評価や、「未来を創る社会科教育」の実践的指導方法などについて説明した。

(関係団体 2016-01-12付)