１７０人が能力向上へ研鑚　札幌市教委が１０年経験者研修

（市町村 2016-01-18付）

札幌市教委１０年経験者研修

　札幌市教委は十二日、市内のちえりあで十年経験者研修「共通研修」を開催した＝写真＝。市内小・中学校、高校、特別支援学校等の教諭約百七十人が参加。資質能力のさらなる向上に向け、グループ交流や講演を通して研鑚を積んだ。

　はじめに各実践から見えた良い授業（保育、保健指導、保健教育）の条件とそのための具体的な手立てについて、個人でまとめたほか、授業実践や教材研究、授業交流研修やアクションプランなどの取組をもとに各グループで話し合った。

　このあと、中小企業診断士の吉本平史氏が「民間企業が求める十年目の人財」と題して講演。吉本氏は十年目の人材の置かれている状況について、自身の経験から、「仕事に慣れてきた三十代前半」「企業では主任、係長クラス」「一番の働き盛り」と説明した。

　報告・連絡・相談の重要性を解説したほか、リーダーとして必要なポイントについて、①明確な目的②具体的な目標③客観的な見方・表現④中長期的な視点・短期的な視点⑤信頼関係⑥率先垂範⑦指導と育成―を提示。参加者に対し、「ミドルリーダーとしてこれからも頑張ってほしい」とエールを送った。

(市町村 2016-01-18付)