当別町教委が全国学力・学習状況調査結果を公表　小学校算数Ｂで全国との差が縮まる　読書する児童は全国上回る

（市町村 2016-01-14付）

　当別町教委は、二十七年度全国学力・学習状況調査の結果を公表した。小学校、中学校ともに全国の平均正答率を下回る結果となったものの、小学校算数Ｂと小学校理科では、全国平均正答率との差を大きく縮めるなど、改善の傾向がみられた。課題としては、下位層（全国の約二五％）に属する児童生徒の割合が減少していないことを挙げている。町教委では、「結果を厳しく受け止め、学校との連携を強め、“知・徳・体”のバランスの取れた子どもの育成を目指していく」と話している。

　本年度の全国学力・学習状況調査は、町内の小学六年生百二十四人、中学三年生百四十六人を対象に行われた。

　調査結果をみると、小学校国語では、Ａ問題で六・五ポイント、Ｂ問題で六・八ポイント全国平均を下回った。昨年度の結果と比較しても差が広がっている状況。全国の約二五％に含まれる下位層は、全国比でプラス一六・五、プラス一一・二と一割を超えた。

　算数では、Ａ問題で七・六ポイント、Ｂ問題で四・〇ポイント全国平均を下回った。昨年度の結果と比較して、Ａ問題では差が広がったが、Ｂ問題では四・九ポイント縮めるなど、改善がみられた。

　理科は、全国平均と比べて二・七ポイント下回った。

　中学校国語では、Ａ問題で三・五ポイント、Ｂ問題で三・九ポイント全国平均を下回った。数学では、全国平均と比べてＡ問題で六・〇ポイント、Ｂ問題で五・四ポイント下回った。理科では、全国平均を一ポイント下回った。

　学習状況調査をみると、小学校では、就寝・起床時刻や朝食摂取など、望ましい生活習慣はほぼ確立されている。また、平日、一時間以上読書する児童の割合が全国平均より高かった。家庭学習については、平日も休日も一時間以上取り組んでいる児童の割合は、全国平均を上回った。

中学校では、テレビ・ＤＶＤの視聴時間や、ゲーム等の使用時間などにおいて全国平均を上回った。平日や休日、家庭学習を一時間以上取り組んでいる生徒の割合は全国平均より低く、昨年度からも数値が大きく減少している。

(市町村 2016-01-14付)