札幌市教委なかよしキャンプ　レクなどで交流深める　幼児と５年生が一緒に体験活動

（市町村 2016-01-13付）

なかよしキャンプ

　札幌市教委が主催する幼保小連携自然体験活動「なかよしキャンプ」が昨年十二月中旬の二日間、西ブロック（星置東小学校・手稲北小学校）と南ブロック（緑丘小学校）の合同で行われた＝写真＝。一年後、小学校に通う幼児と最上級生になる五年生が参加。青少年山の家で雪中レクリエーションや清掃活動を行うなど交流を深めた。

　同事業は札幌の豊かな自然環境の中で、同じ学校に通うことになる幼児と五年生の児童が一緒に自然体験活動を行い、人間性や社会性、コミュニケーション能力を高め、豊かな心・健やかな身体を育みながらともに生きる喜びを実感できるよう推進していくことが目的。四ブロックで事業を実施している。

　このうち、西ブロックと南ブロックでは幼児二十五人と五年生二十三人の計四十八人が参加した。

　はじまりの会では、五年生と指導者が目標である「みんなで冬のキャンプを楽しもう」を達成するため、何を大切にすべきか確認。グループタイムでは五年生と幼児が「楽しく活動してみんなの仲を深めよう」「年長さんの良いお手本となろう」などとグループの目標や約束事を決定した。

　自己紹介を行ったあと雪中レクリエーションを実施。五年生が中心となり、雪合戦やかまくら作り、チューブ滑りなどの遊びを決定し、グループごとに活動した。

　二日目は、「来たときよりもきれいに」を合言葉に、役割分担を行い感謝の気持ちをもって清掃活動を行った。

　参加した幼児は、「チューブ滑りが楽しかった」「お兄さんやお姉さんがいろいろ教えてくれた」と感想を。五年生は、「一泊二日の活動を通して、グループの仲がさらに深まったと思う」などと述べていた。

　市教委生涯学習推進課の田中祥之課長は「今回は同事業の四回目。幼児と五年生のかかわり合いにも成長の様子がみられるなど、良い効果が現れている。スムーズな進級や入学ができるよう、最終回である五回目に向けて準備を進めたい」と話していた。

　今後は十六・十七日に北ブロック（百合が原小学校）と東ブロック（平岡公園小学校）が合同で雪遊びなどを行う予定となっている。

(市町村 2016-01-13付)