新得町が町立高設置を検討　３１年度開校へ、専科視野に

（市町村 2016-01-18付）

　【帯広発】新得町は、町立高校の設置を検討している。三十年度末で閉校する道立の新得高校に代わるもので、三十一年度の開校を目指す。学科および学級規模は現段階では流動的だが、「英語」「観光」「福祉」などの専門学科を想定。町では、二月一～二日に町民を対象とした意見交換会を開催し、町民の意見を求め、今後の方向性を固めたい考えだ。

　新得高をめぐっては二十六年九月、道教委が示した公立高校配置計画で、二十九年度の募集停止が示された。これを受けて町は、町立高校設置の検討を開始。教育関係者を交えた準備会で協議を重ね、「地域資源を活用した高校を設置すべき」との考えをまとめていた。

　新設を目指す町立高校は、「普通科での存続が困難」と判断。専門学科の設置を想定しており、現時点では「英語」「観光」「福祉」「製菓」「町づくり」「新エネルギー」の六学科が候補に挙がっているもようだ。

　設置場所は、新得高の現校舎が道立新得高等支援学校の校舎として転用されることから、今後、町内の別の教育施設を活用する方向で検討する。また、全国から生徒を募る方針で、寄宿舎の設置を見込んでいる。

　町立高校運営にかかる経費として現時点では、年間に、人件費で四千万円、施設維持管理費で三千万円と試算している。

　二月一日と二日には、町民を対象とした意見交換会を開催。町教委では、「町民の考えをもとに、今後の方向性を固めたい」としている。

(市町村 2016-01-18付)