和寒町の２７年度全国学力調査結果　中学国・数で全国上回る　改善プラン作成し学力向上へ

（市町村 2016-01-13付）

　【旭川発】和寒町は二十七年度全国学力・学習状況調査における同町の結果を公表した。小学校では、国語Ａ・Ｂおよび理科で全国、全道平均と同等で、算数Ａ・Ｂでは全国、全道を下回った。一方、中学校では理科を除く科目で全国、全道を上回った。結果を受け、町では、学校改善プランを作成するなどして課題解決を図り、学力向上に取り組んでいく考えを示している。

　結果をみると、小学校では、国語Ａ・Ｂおよび理科で全国、全道と同等。算数Ａ・Ｂでは、全国・全道を下回った。うち、国語Ａの「話すこと・聞くこと」「伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項」、国語Ｂの「読むこと」、算数Ａ「数と計算」が全道、理科の「物質」が全国と全道を上回っていた。

　中学校では、国語Ａ・Ｂ、数学Ａ・Ｂの全領域で全国・全道を超えた。理科は全国と同程度となったが、「生物的領域」「地学的領域」で全国と全道を上回った。

　質問紙調査において、小学校では、「自分には良いところがあると思う」「家で学校の宿題をしている」、中学校では、「生徒の間で話し合う活動をよく行っている」「家で学校の宿題をしている」が全国、全道を上回った。

　町では、「小学校の算数で、今後も授業中の丁寧な指導に加え、宿題や家庭学習等での学習意欲の向上が求められる。中学校では、自分の考えを具体的に表現する力が弱い傾向にある」と分析。また、小・中学校ともに、一日当たりの勉強時間や読書の時間が短く、テレビやゲームに費やす時間が長い傾向にあることから、「今後、学校と家庭が連携して改善していく必要がある」と述べている。

　その上で、学校改善プランを作成するなどして課題解決の方策を講じ、学力の向上に取り組んでいく考え。

(市町村 2016-01-13付)