旭川市文化芸術振興基本計画素案　文化芸術に親しむ機会を　４つの重点的取組盛り込む

（市町村 2016-01-20付）

　【旭川発】旭川市教委は、市文化芸術振興基本計画の素案をまとめた。計画期間は二十八～三十九年度までの十二年間。四つの基本目標、十一の基本項目のもと、各項目で取り組むべき施策を盛り込んだ。その上で、「文化芸術活動に関する情報を広く伝える」「子どもや若者が文化芸術にふれ、親しむ機会を増やす」「文化芸術活動を支え、担う人材を育てる」「文化を広範囲にとらえる意識を高める」を重点的な取組とした。

　同計画は、市民の自主的で創造的な文化芸術活動が活発に展開されることを目指して制定した「市文化芸術振興条例」に基づくもの。

　現行の計画では、多くの文化芸術活動が市民に十分に知られていないこと、若者の文化芸術に対する関心が低い傾向にあり、若者独自の主体的な文化の育成支援が必要なこと、活動団体の高齢化による後継者不足などが課題となっていた。

　本年度で現計画の期間が終了することから、計画案では、市の総合計画と整合を図り、二十八～三十九年度までの十二年間を計画期間とした。

　同条例や現行の計画をもとに、「文化芸術活動を行う市民等の自主性および創造性の尊重」「文化芸術を担う人材の育成、文化芸術にかかる交流および情報発信の促進」「文化芸術に接する機会の拡充や活発な文化芸術活動のための環境整備」「先人から受け継がれた文化芸術の保存、継承および発展」の四点を基本方針に据えた。

　その上で、現状の課題解決に向け、「文化芸術活動に関する情報を広く伝える」「子どもや若者が文化芸術にふれ、親しむ機会を増やす」「文化芸術活動を支え、担う人材を育てる」「文化を広範囲にとらえる意識を高める」の四点を重点的な取組に設定した。

　基本方針と重点的な取組を踏まえ、十一の基本項目における施策を設定した。うち、「学校教育における文化芸術活動の支援」については、①子どもたちが文化芸術活動を行いやすい環境づくり②子どもたちが文化芸術を鑑賞する機会を設けることで興味・関心を促し、文化芸術に携わる人材を育成する③学校と文化芸術活動団体等との協力体制の構築―の三点を盛り込んだ。

　同計画は、二十五日までパブリックコメントを受け付けている。

(市町村 2016-01-20付)